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  • 公開日:2016.10.27

転職を家族に反対されたときの対処方法

薬剤師の転職事情

 

薬剤師の転職で家族に反対された場合、どう対処しますか。家計を支えている薬剤師が転職する際の、家族からの反対への対策をご紹介します。

 

■なぜ家族に反対されるのか、その理由を考えて対応しましょう

転職に反対する家族の気持ちはいろいろで、将来の不安生活の変化などが考えられます。転職しようと打ち明けたときの第一アクションをよく見極めて、どうして反対したのか理由を明確にしてください。

将来不安ということなら、薬剤師としてのキャリアの安定を約束し、転職を繰り返すようなことは避けたい気持ちを伝えます。現在より年収アップ、数年後に昇進の見込みもあることなどを伝えると、家族も納得してくれるでしょう。

生活の変化を気にするなら、転居を伴う異動はしない、夜勤続きになる職場は避けるなど具体的な約束をしましょう。転職求人を見るときには約束した内容を念頭に、条件に合うものだけ選びます。

 

■家族の安心材料として貯金しましょう

転職に反対する家族の本心として、生活不安があげられます。どんなにあなたの将来を応援したい気持ちがあっても、いきなり無収入になる可能性を考えると不安になり、つい反対してしまいます。

そんな家族の心配を押し切るためには、個人的な貯金を提示して説得しましょう。一般的には高収入の薬剤師なら、1年頑張るだけでもある程度の貯金ができるので、転職日を逆算したうえで貯めていきます。まず3ヶ月くらいは家族が生活していけるくらいのお金を貯めて、転職の相談をしてみましょう。

お金の話が出る前に「家族に負担をかけないようにこれだけ貯金した」などと提示したら、きっと家族もわかってくれます。そのうえでより条件が良い職場を探すなど前向きな姿勢を示すと良いでしょう。

 

■転職で期待されるメリットを話します

家族が保守的な考えだと、転職にマイナスイメージを持つ方もいるでしょう。ひとつの会社に長く勤めることがよいとする考え方を持っている場合、余計に不安が募ります。

薬剤師業界では転職はマイナスになりにくいこと、転職によってさらにステップアップできる見込みがあることなど、期待されるメリットを話しつつ、形成された負のバイアスクリアにします。転職して成功した周囲の薬剤師の体験談など、事例を交えながら伝えると、より伝わりやすくおすすめです。

お給料面はもとより、残業が少なくなる、帰宅時間が安定するので子どもと過ごす時間が増えるなど、待遇面でのメリットも効果があります。家族のことを何より大事に思った結果の決断と、正しい理解を促しましょう。

 

■専業主婦世帯で奥様からの反対なら気をつけましょう

男性の転職の場合、転職を決意したのに奥様から「待った」がかかる「嫁ブロック」が転職マーケットの懸念材料になっています。嫁ブロックは、奥様が家庭に入って働いていない専業主婦世帯で顕著となります。

内定を受け取ってから家族に反対されたことが原因であえなく辞退となるケースも多く、時間と労力が無駄になってしまいます。転職しようとしていた薬剤師にとっても、一旦は気持ちが現職から離れているため、再び元通り頑張っていける保証はありません。

何とか気を立て直して奮闘しても、ふとした瞬間に後悔ばかり浮かんで落ち込むこともあるでしょう。内定辞退した会社への未練が残ってしまうと、より現職への不満も強くなっていくものです。

専業主婦なら必ず「嫁ブロック」がかかるというものでもありませんが、実例として奥様の反対から転職を棒に振るケースがあることを意識しましょう。事前によく話し合って、合意が出てから行動する判断も必要でしょう。

 

■まとめ~転職を家族に反対されたときの対処方法

1.なぜ家族に反対されるのか、その理由を考えて対応しましょう

反対するにあたってはなんらかの理由があるはずなので、ネックになっているポイントを理解して対処します。将来の不安や生活の変化に対する打開策を示してあげると、合意を得られるケースがあります。

 

2.家族の安心材料として貯金しましょう

家計の不安をクリアにするため家族が一定期間生活できるだけの蓄えを作っておきます。年収が一定レベル以上の薬剤師は貯蓄しやすいので、計画的な貯金を始めましょう。

 

3.転職で期待されるメリットを話します

転職すると期待されるメリットをしっかり理解してもらうと、前向きな見方もでてくるでしょう。転職自体にマイナスイメージを持つ方もいるので、薬剤師業界の転職市場についてお話しすると、理解が得やすい傾向があります。

 

4.奥様が専業主婦なら気をつけましょう

共働き世帯では夫の転職に寛容な意見も見られますが、専業主婦世帯で反対を受けやすい傾向があります。転職しようと考え始めた段階でよく話し合い、納得してもらったうえで活動しはじめると良いでしょう。

ファルマラボ編集部

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記事掲載日: 2016/10/27

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