- 公開日:2016.10.31
寮付きの薬剤師求人を選ぶときの注意点
寮付きの薬剤師求人が選ぶとき、どのようなことに気をつけたらいいのでしょう。寮付き薬剤師求人を確認するときに注意したいポイントを紹介します。
■寮と社宅の違いを意識しましょう
地方の薬剤師求人を見ていると、都心部からのUターン・Iターン転職者のために社員寮を用意している職場も多く見つかります。こうした職場ならば、住まいを確保する手間と費用をおさえてすぐに赴任することができます。
寮と似たような表現として、社宅という表現を使っている病院や薬局も見かけますが、ここには明確な線引きはありません。一般的なイメージでお話すると、独身者向け物件が「寮」で、配偶者や子どもなどがいるファミリー世帯向け物件が「社宅」といったところです。
寮と社宅を併用している会社だと、費用負担や年齢制限に違いが出てくるケースもあります。福利厚生サービスの詳細を確認して、納得できる待遇かどうかを考えてみましょう。
■ルームシェアタイプの寮もあります
寮と言うとマンションのような一人部屋を想像しますが、ごくまれにルームシェアタイプもあります。パーソナルスペース確保のための個室はあっても、キッチンやバスルームが共同で、同じ会社の人同士が一緒に生活するイメージです。部屋に入ってしまえば一人になる時間はありますが、休日も同じ会社の方と顔を合わせることになり、オンとオフを明確に分けたい方にとってはストレスでしょう。
会社管理の大きな一部屋を間仕切りした相部屋タイプだと、さらにプライバシー確保が難しくなります。友人を自宅に呼べない、門限がある、消灯時間が決まっているなど、共同生活らしいルールも出てきます。自分のリズムで生活しないと調子が出ないという方には、大変な生活かもしれません。その代わり、無料や月額1万円など格安で入居できることも多く、待遇重視の人にとっては魅力です。金銭的な負担の軽減はできるものの不便さがあることを踏まえて、納得がいく決断をしてください。
■水道光熱費負担なしだと家計が楽です
家賃同様に毎月かかる出費として、ガスや電気の使用料金などの光熱費が考えられます。ワンルームで一人暮らしをしたとするとクーラーや暖房代がかさむ季節などでは月1万円を超える出費になるケースもあり、多い人だと年単位では10万円を超える計算となります。ここにインターネット接続費などが入ると、さらに固定費が高くなるのが通常です。自分で住まいを確保するとなると、家賃以外の出費がいろいろかさむリスクがあります。
そこで、水道光熱費込みの一定費用としている寮付き求人を検討すると、毎月の出費が安定します。たとえば、家賃と光熱費あわせて3万円などの条件で入社すると、一般的な固定費では3万円以上出て行くお金がありません。
さらに、朝食・夕食サービスがついた寮なら、食費を浮かせることもできるでしょう。その他、敷金・礼金といった初期費用がかからないところもメリットです。寮費にどこまでのお金が含まれるかは規定によって異なるので、採用担当者へ確認してみましょう。
■職場の同僚と助け合って生活しましょう
人間関係の希薄化が現代社会の課題となっている昨今、職場の中のつながりも薄まって、ピリピリした雰囲気となってしまうことがあります。薬剤師の仕事はチームで行うことも多く人間関係が仕事のやりやすさに直結する点もあり、同僚となかなか打ち解けることができないと、業務に支障が出てきます。同じ社員寮に入っている同僚がいれば、何かにつけて相談することもできるでしょう。どうしても外せない用事があるときなどにシフト交換をお願いしたり、仕事で分からないことがあったときに一緒に勉強したりと、助け合いながら成長できます。
寮内に先輩がいる場合には、勉強会をお願いしたり、悩み相談をしたりすることもできるでしょう。自宅に帰っても見知った顔がいるストレスは、見方を変えると、仕事をスムーズに進めるためのアドバンテージになるでしょう。自分の殻にこもらず風通しの良い職場で働きたいなら、寮付き求人を検討してみてはいかがでしょうか。
■まとめ~寮付きの薬剤師求人を選ぶときの注意点
1.寮と社宅の違いを意識しましょう
まず考えてほしいのは、寮と社宅との違いです。基本的には明確な線引きはないようですが、単身者が入るのが「寮」でファミリー向け物件が「社宅」と表現している会社があり、費用負担や借りるための条件に違いが出てきます。
2.ルームシェアタイプの寮もあります
寮の中には、複数人でお部屋をシェアするスタイルのものもあります。プライベートを明確に分けたいなどの理由から個室にこだわる薬剤師は、住まいの形式を確認しましょう。
3.水道光熱費負担なしだと家計が楽です
寮に入ると水道光熱費がかからないことも多いので、毎月の固定費を削減できます。若いうちにお金をためたいと考えている薬剤師にとってはチャンスで、暮らしが随分と楽になります。
4.職場の同僚と助け合って生活しましょう
複数人でシェアするスタイルの暮らしも、考えようによってはメリットになります。同僚と深く関わり、助けあって働きたいと考える薬剤師には、ぴったりの環境とも言えます。
ファルマラボ編集部
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