- 公開日:2016.11.04
歓迎会で注意すべきマナー
楽しみにしていた歓迎会のマナー違反、なんとしても避けたいものです。新人薬剤師や転職薬剤師に守ってほしい歓迎会マナーを紹介します。
■先輩薬剤師に気遣いしましょう
新しい職場に転職する際、歓迎会を開いてもらえることもあるでしょう。歓迎会の主役とは言っても、お客さま気分で座っていればいいものではなく、先輩薬剤師へ気遣いするのがマナーです。薬剤師同士の力関係を理解する良いチャンスでもあるので、周囲をよく観察し、グラスが空いたらお酌したり空いたお皿を片付けたりしてください。
OJTを担当してくれる薬剤師が決まっているなら、まずその方からお酌しましょう。自分の周りに一通りお酌を終えて、しばらくして席をまわり、いろいろな薬剤師にあいさつします。先輩薬剤師への気遣いができると人間関係がスムーズになり、仕事を進めやすくなるため、飲み会の機会を利用して自分の顔を知ってもらいましょう。
■自己紹介は明るく簡潔に行います
歓迎会では新人薬剤師の自己紹介がつきものですが、どんな内容をどの程度話せば良いのでしょう。長過ぎると間延びしてしまうので、3分程度に凝縮し、名前と経験キャリア、趣味などを話します。未経験職種への転職なら今後の抱負と意気込みを添えるのもマナーのひとつで、先輩社員に指導をあおぐ姿勢を示しましょう。
面接のように形式張ったものにする必要はなく、等身大の自分を理解してもらうチャンスです。先輩社員に「この人と一緒に働きたい」と感じてもらう自己紹介が理想ですが、個人的な飲み会のようにくだけた雰囲気はマナー違反と考えましょう。
どの程度までプライベートな話をすべきかですが、転職先の社風や風土によって変わってきます。歓迎会前に話す内容を決めていても、臨機応変な自己紹介が必要になるシーンもあります。第一印象を左右する重要なアピールポイントなので、職場になじめるように工夫しながら話しましょう。
■遅刻・欠席しないで参加しましょう
新人歓迎会は、転職者が早く現場になじめるように親睦を兼ねて行う儀式的イベントです。歓送迎会という形で、部署異動になる人の送り出しと後任転職者の迎え入れを同時に行うこともあります。いずれにしてもプライベートな用事で参加を見送るのはマナー違反なので、家庭の事情や外せない用事があったとしてもなんとか日程調整したうえで参加しましょう。
若い薬剤師は飲み会を控える風潮もありますが、歓迎会は別物です。迎え入れる企業の配慮を無下にして主役が来ないとなると話が進まず、職場の雰囲気がぎくしゃくします。そもそも飲み会に参加するのがどうしても憂鬱になるような職場を転職先として検討するのは得策ではなく、自分に合った社風の職場を選ぶと安心して参加できます。
欠席同様に遅刻にも気をつけたいもので、転職早々「ルーズな人」というマイナスイメージになってしまいます。現地集合の歓迎会には、余裕を持って出かけましょう。
■歓迎会明けの朝はお礼を言います
職場の飲み会はその場が楽しかったら終わりというわけではなく、翌日のお礼まわりまで含めて行動します。具体的には、翌朝一番に幹事さんや上司のところに行って「昨日は、自分のための親睦会をありがとうございました」の一言を伝えます。歓迎会用に会社の予算を使っている場合は部長以上クラスの方へのお礼が必要な場合もあるので、周りの様子を見ながら行動します。全員で連れたってあいさつに行くなど、職場ごとに決まった慣習があります。お礼を伝える相手がわからない場合、先輩薬剤師に聞いておくと安心です。
お礼を言うタイミングは早いほど良く、出社一番にすませます。歓迎会の翌日はやや早めに出社して、顔をあわせる人ごとにお礼を言うのも良いでしょう。転職したばかりの頃は職場のルールがわからず面倒に感じることもありますが、飲み会後のお礼まわりは社会人のマナーと言えます。タイミングを逃して「マナー知らず」のレッテルを張られないよう、注意しましょう。
■まとめ~歓迎会で注意すべきマナー
1.先輩薬剤師に気遣いしましょう
歓迎会の主役は新人薬剤師や転職してきた薬剤師ですが、無礼講を思わせる態度はひかえましょう。先輩薬剤師へ気遣いする気持ちを大切に、目上の方へのお酌や空いた食器の片付けなどを引き受けます。
2.自己紹介は明るく簡潔に行います
自己紹介は明るく簡潔に行うのが理想で、名前と今後の抱負などを話します。どの程度までくだけた話をしてもマナー違反とならないかは会社によって違うので、社風を見ながら考えます。
3.遅刻・欠席しないで参加しましょう
自分のために開かれる会は「参加」が最低限のマナーなので、身内の不幸などをのぞき他の予定を調整します。現地集合の場合は時間に余裕を持って出かけて、遅刻にも気をつけましょう。
4.歓迎会明けの朝はお礼を言います
歓迎会の翌日のお礼まわりは社会人として最低限のマナーであって、その場が楽しかったら終わりという意識を控えます。誰にお礼を言えばいいのかわからない場合は先輩にアドバイスを求めて、マナー違反を避けましょう。
ファルマラボ編集部
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