服薬指導に活かす医薬品情報

溶解後のカタリン点眼液の保存方法について

Q

溶解後のカタリン点眼液は、遮光冷所保存ですが、旅行や長期間外出するときはどのようにしたら良いのでしょうか? キサラタン点眼液は、30℃で4週間置いても変化が見られなかった、という記述を読んだことがありますが、カタリン点眼液の場合はどうなのでしょうか?

A

カタリン点眼液の安定性について。 主成分の残存率の数値を基準にみているそうです。90%以上を保証する日数をみた試験結果は以下の通りです。

・カタリン点眼
 15℃ 3週間~4週間(冷蔵庫保存で21日以内の根拠)
 25℃ 5日~7日  30℃ 3日~5日

 

・カタリンK点眼 ・カタリンK点眼
 15℃ 3週間~4週間
 25℃ 7日~10日
 30℃ 5日~7日
よって、旅行中でも出来る限り冷蔵庫等の涼しいところに保存する。
ただし、上記日数を過ぎたからといって副作用が増すというわけではなくあくまでも効果が減弱するということです。
掲載日: 2006/11/08
※医薬品情報は掲載日時点の情報となります