Q

セレコックスを1日800mg。適応外使用?

A

シクロオキシゲナーゼ阻害薬は抗悪性腫瘍薬との併用で抗腫瘍効果を増強する可能性が示唆されています。

家族性大腸腺腫症患者や十二指腸腺腫症患者でセレコックス1日800mg服用により有意にポリープ数が減少したという報告があります。
プロスタグランジンは腫瘍の進展に関与していると考えられており、シクロオキシゲナーゼ(COX)阻害薬は抗悪性腫瘍薬との併用で抗腫瘍効果を増強する可能性が示唆されています。特に、COX-2は大腸癌をはじめとするNSAIDsが抗腫瘍効果を発揮する多くの腫瘍組織で正常組織と比べて有意に高く発現していることが明らかになっており、その活性を阻害することでPGE2やPGI2の生成を抑えることや、酵素活性の抑制によらない腫瘍細胞のアポトーシスの誘導などがそのメカニズムと推測されています。
ただし、保険適応外のため疑義照会が必要です。

更新日:2019/3/1

 

掲載日: 2013/11/07
※医薬品情報は掲載日時点の情報となります

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