Q |
消化器科からアダラート。処方意図は? |
A |
食道アカラシアに対して効果がある、という報告があります。食道も血管と同じ平滑筋ですので、アダラートにより拡張作用が期待できるようです。アダラートは食直前に舌下投与で処方する医師がいるようですが、アカラシアに対して保険適応外、さらに舌下投与も避けるべきとされていますので、疑義照会が必要です。【参考】食道アカラシアとは 食道と胃の接合部である下部食道括約筋が正常に弛緩できなくなる状態で、その結果食道が大きく拡張します。主な症状は嚥下困難で、食べるときに喉が詰まったような感じを覚え、他にも胸痛や拡張した食道にたまった胃酸を含まない無刺激性の内容物の逆流などもみられます。アカラシアのある方の約3分の1では、未消化の食物が就寝中に逆流し、誤嚥性肺炎を起こすことがあります。 食道アカラシアの治療としては、下部食道括約筋が容易に弛緩できるようにして症状を緩和することが目標となり、ニトログリセリン舌下錠やCa拮抗薬を食前に投与して括約筋の弛緩を助けます。 |
更新日:2018/12/1
掲載日: 2013/06/06
※医薬品情報は掲載日時点の情報となります
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