キャリア&スキルアップ
  • 公開日:2020.05.22

<例文あり>病院に転職したい薬剤師必見!好印象を与える志望動機の書き方

<例文あり>病院に転職したい薬剤師必見!好印象を与える志望動機の書き方

様々な職場で活躍する薬剤師ですが、最前線で患者さまの治療に携わることのできる病院は、人気のある職場の一つです。また、病院で働く薬剤師を題材にした漫画がドラマ化されるなど、これまで以上に病院薬剤師への関心が高まってきています。

そこでこの記事では、病院薬剤師への転職を考える薬剤師向けに、【病院薬剤師に求められるスキルや資質/転職活動の際の志望動機の書き方】について解説します。志望動機の例文も紹介しているので、これから転職を考えている方はぜひ参考にしてください。

病院への転職活動を始める前に

薬剤師にとって病院は様々なスキルアップにつながる職場であり、病院への転職を考える薬剤師も少なくありません。転職活動をはじめる前には志望動機を明確にしておく必要があるため、「なぜ病院薬剤師になりたいのか」「病院薬剤師になって何をしたいのか」について考えてみましょう

また、病院薬剤師に求められているスキルなどを知ることも重要です。急性期病院や慢性期病院(療養型病院)など、病院の種類によって業務内容や求められるスキルも異なるので、自分に何が足りないのかを考え、転職活動の方向性を定めましょう

病院薬剤師に求められるスキル・資質

薬剤師の志望動機の作り方

薬剤師の資格を有していれば、病院や薬局、ドラッグストア、製薬会社など、多種多様な職場で働くことが可能です。それぞれの職場において求められるスキルや能力は異なりますが、病院では調剤業務のほかに病棟業務や抗がん剤の管理、治験業務、DI業務など、薬剤師が担当する業務は多岐にわたります

薬物療法の高度化により、専門性の高い薬剤師が求められているため、最新の医薬品情報や知見を得るための向上心は不可欠です。また、転職後はそれぞれの分野に特化するために『がん専門薬剤師』や『感染制御専門薬剤師』『精神科専門薬剤師』といった薬剤師+αの資格を取得することも期待されています。

病院での勤務は、医師や看護師などほかの医療従事者と連携しなければならないので、医薬品の専門家としての提案力や業務の調整を行う能力も必要です。チーム医療の実践や、患者さまと近い距離で接する必要があることから、コミュニケーションスキルも非常に重要視されます

▼参考記事はコチラ
チーム医療における病院薬剤師の役割は?必須スキルや活躍事例など
「病院薬剤師」ってどんな仕事?薬局薬剤師との違いや、働きがいなど徹底解説!【薬剤師のお仕事ガイド】

好印象を与える志望動機の書き方

志望動機のつくり方

志望動機とは、応募した職場に「なぜそこで働きたいのか」を伝える項目です。仕事への意欲を盛り込んで、採用担当者から「この人と一緒に働きたい」と思われるように、きちんとアピールしなくてはなりません。ここでは、担当者に響く志望動機の書き方を解説します。

志望動機に盛り込むといい内容<例文>

採用担当者の心を揺さぶる志望動機の書き方を、例文とあわせていくつかご紹介します。

これらを自分の言葉や思いに置き換えて志望動機を作成してみましょう。


■チーム医療への関心

急性期病院や慢性期病院、総合病院や中小病院など、病院には様々な種類がありますが、「チーム医療」はどの病院でも必ず求められる要素です。自分のこれまでの経験の中で、チーム医療に関するエピソードを交えて志望動機を組み立てましょう。

<例文1>

調剤薬局において在宅医療を担当するなかで、医師や訪問看護師、ケアマネジャーなどと連携することの重要性を学びました。病院でも多くの職種の方々と積極的にかかわり、チーム医療の強みを活かしていきたいと考えています。

<例文2>

ドラッグストアの店長として勤務し、薬剤師や登録販売者、一般従事者など、職種が違うスタッフのマネジメントを経験してきました。たくさんのスタッフの個性を重んじながら、それぞれの役割を考えて円滑にとりまとめることには自信があります。


■幅広い業務への興味、向上心

調剤薬局やドラッグストアとは異なり、病院で働く薬剤師に求められる役割は多岐にわたります。たとえば、病棟業務や抗がん剤の管理、治験業務、DI業務など、身につけなくてはならないスキルは多いでしょう。とくに病院以外からの転職であれば、幅広い業務への関心や向上心はアピールすべきポイントになります。

<例文1>

調剤薬局において「退院時共同指導」に携わる中で、病院薬剤師の活躍できる領域の広さを知りました。これまでの経験を活かして、より患者さまの近くで、薬物治療のサポートをしていきたいと考えています。

<例文2>

現在勤務しているドラッグストアでは、調剤業務や在宅医療、OTC医薬品の提案など、幅広い業務に積極的に挑戦してきました。病院薬剤師の業務に対しても、向上心をもって取り組みたいと考えています。


■一人ひとりの患者さまと向き合いたい

病院薬剤師の重要な役割の一つに、病棟業務があります。入院患者を有する病院では、入院から退院までの間、一人ひとりの患者さまと密接にかかわらなくてはなりません。医療従事者としても、患者さまとの良好な関係構築は重要な資質。そのため、患者さまに対する思いを志望動機に込めることは、採用担当者にも響きやすいのでおすすめです。

<例文1>

調剤薬局におけるかかりつけ業務を通して、患者さま一人ひとりに向き合うことの重要性を知ることができました。これまでの経験を活かして、医療の最前線である病院においても、患者さまに寄り添いたいと考えています。

<例文2>

急性期病院の業務にはやりがいを感じていましたが、一人ひとりの患者さまに接する時間が限られており、十分なケアが行えませんでした。これからは患者さまの在宅復帰まで責任をもって見守りたいと考え、病棟業務に力を入れている貴院を志望しました。

志望動機を書くときに気をつけるポイント

志望動機の作り方

志望動機を書くときには、相手の採用意向を考えずに自分の希望だけを主張することは避けましょう。たとえば、「○○を経験することで成長したい」や「○○の資格を取得したい」など、自身の成長やスキルアップだけに焦点を当てると、採用担当者からマイナスに受け取られる場合があります。「夜勤・残業が少ないから」や「福利厚生に魅力を感じた」など、条件面を前提とした内容も志望動機としてはNGです。

また、現在の勤務先に対する不満や批判など、ネガティブな内容も避けるべきです。「なぜこの病院でなくてはならないのか」ということにフォーカスして具体化し、どのように病院へ貢献できるのかを自分の中で整理して作成しましょう。

志望動機を明確にして、病院への転職を成功させよう

今回は、病院への転職を考える薬剤師向けに、病院薬剤師に求められるスキルや資質、転職の際の志望動機の書き方について解説しました。

病院薬剤師は人気の職場の一つであるため、他の業種とくらべて採用枠が少なく、転職の難易度は高いといわれています。経験者が優遇される傾向にあるため、病院勤務未経験者であれば、明確な志望動機があるかどうかが合否を分ける重要な判断材料となります

面接でも熱意をもってPRできるよう、病院薬剤師としてやりたいことをしっかりと考え、採用担当者が納得する志望動機を作成しましょう。

ファルマラボ編集部

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記事掲載日: 2020/05/22

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