- 公開日:2011.01.27
イギリスの薬学部と日本の薬剤師
薬剤師のみなさん、こんにちは!
今回は、イギリスの薬学部の事情についてお話したいと思います。
イギリスでは薬剤師国家試験の受験資格を得るために、
4年制の薬学部を卒業後、1年間必須の実務研修を受けます。
日本では、病院・薬局研修は大学から派遣するのに対して、
イギリスの実務研修では、自分で研修先を探し決めて、そこで給料をもらいながら研修をします。
その後に国家試験を受けて、薬剤師になります。
と、ここまではご存知の方もいらっると思います。
しかしみなさんにお話したいのは、イギリスの薬学部の現状です。
イギリスでは薬剤師不足が続いたため、この5〜6年で薬学部が軒並み設立されました。
そのため、必須である実務研修先の確保が追いつかず、
研修を受けられない薬学生が多数でている状況になっています。
よって、イギリスでは日本と同様に実務研修を大学のカリキュラムに入れることを
検討し始めたそうです。
さて、日本の薬学部もイギリス同様にここ数年で軒並み新設されました。
日本の場合は、実務研修は大学のカリキュラムに組み込まれているため、
研修が出来ないことは無く、2012年より即戦力の薬剤師が毎年1万人近く誕生します。
つまり薬局・病院は即戦力かつ給与の安い薬剤師の確保に方向転換する可能性が高いです。
その時に備え、今のうちにスキルを高めることをお勧めします。
参考:ドラッグマガジン1月号 國分麻衣子氏「岐路に立つ英国の薬局・薬剤師」
上田彩氏 イギリスにおける薬剤師教育の現状
ファルマラボ編集部
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