要指導医薬品タリオンAR(ベポタスチンベシル酸塩錠)において「してはいけないこと(禁忌)」とされる疾患は?

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要指導医薬品タリオンAR(ベポタスチンベシル酸塩錠)において「してはいけないこと(禁忌)」とされる疾患は?

    医療用医薬品タリオンの添付文書にある使用上の注意として「腎機能障害のある患者には慎重に投与すること」とされているように、ベポタスチンベシル酸塩錠は主に腎臓から排泄されるため、腎機能(腎排泄能)が低下している場合には血中濃度を上昇させる可能性があります。そのため腎不全などの重度の腎臓疾患に限らず、腎機能(腎排泄能)が低下しているような場合には注意が必要です。

    またタリオンARは眠くなりにくい第2世代抗ヒスタミン成分ですが、服用後は乗物や機械類の運転操作を行ってはいけません。乗物を運転する場合には、運転に関して注意の記載がないアレグラFX(フェキソフェナジン塩酸塩)やクラリチンEX(ロラタジン)等が候補となります。

    服薬指導POINT

    タリオンARは眠くなりにくい成分ですが、服用後に乗物の運転はできませんのでしっかりと指導しましょう。


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    鈴木 伸悟(すずき・しんご)さん
    有限会社ウインファーマ セルフメディケーション推進室室長。過去に勤めていた大手ドラッグストアでは特定のOTC医薬品販売で全国首位を獲得した経歴を持ち、自身でもSNSを通して薬剤師・登録販売者向けにOTC医薬品の役立つ情報発信を行う。日経DIプレミアムではコラムの連載を持つなど多方面に活躍している。
    掲載日: 2021/04/09
    ※医薬品情報は掲載日時点の情報となります

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