女性保健薬の命の母A、授乳中に使用が検討できる?できない?

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女性保健薬の命の母A、授乳中に使用が検討できる?できない?

    女性保健薬 命の母Aは、13種類の生薬とビタミン類、カルシウムなどを配合し、更年期障害や生理不順などに効能効果があります。

    更年期障害の治療には、漢方薬も広く用いられており、3大婦人薬と言われている「当帰芍薬散」「加味逍遙散」「桂枝茯苓丸」などが適応される場合が多いです。

    命の母Aは、3大婦人薬の構成生薬を参考にして、効能の範囲が広くなるように、また幅広い人に適応できるように、試行錯誤を重ねて配合生薬を選定し、女性のために考えた処方とされています。(メーカー商品サイトより)こうしたことから体格や体質を選ばずに服用ができることもポイントでしょう。

    ただし、配合成分に下剤作用のあるダイオウが含まれているため、授乳中の服用が「してはいけないこと(禁忌)」とされているため注意しましょう(ダイオウの成分が母乳中に移行し、乳児が下痢をする場合があるため)。

    服薬指導POINT

    命の母Aは、1日3回毎食後に服用するよう指導しましょう。(一般的に、生薬や漢方製剤は食前または食間の服用の場合が多い)

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    鈴木 伸悟(すずき・しんご)さん
    有限会社ウインファーマ セルフメディケーション推進室室長。過去に勤めていた大手ドラッグストアでは特定のOTC医薬品販売で全国首位を獲得した経歴を持ち、自身でもSNSを通して薬剤師・登録販売者向けにOTC医薬品の役立つ情報発信を行う。日経DIプレミアムではコラムの連載を持つなど多方面に活躍している。
    掲載日: 2023/06/16
    ※医薬品情報は掲載日時点の情報となります

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