貧血用薬のマスチゲン錠、含まれている鉄分の量(1日量)として正しいものは?

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貧血用薬のマスチゲン錠、含まれている鉄分の量(1日量)として正しいものは?

貧血用薬のマスチゲン錠は、1日量(1錠)中に溶性ピロリン酸第二鉄79.5mg(鉄として10mg)を配合しています。

鉄分10mgは、鳥レバー111gまたはホウレン草500g中に含まれる鉄分と同量です。さらに鉄分だけでなく、鉄分の吸収を高めるビタミンC、赤血球を守るビタミンE、赤血球を造るビタミンB12・葉酸を配合しています。

また医療用医薬品の鉄剤の服用量(例 クエン酸第一鉄Na錠:鉄として1日100〜200mg)に比較して、OTC医薬品の服用量は少ないことを把握しておくと良いでしょう。

服薬指導POINT

マスチゲン錠は、溶性ピロリン酸第二鉄により便秘になったり、便が黒くなったりすることがあるため、販売時には説明するようにしましょう。

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鈴木 伸悟(すずき・しんご)さん
有限会社ウインファーマ セルフメディケーション推進室室長。過去に勤めていた大手ドラッグストアでは特定のOTC医薬品販売で全国首位を獲得した経歴を持ち、自身でもSNSを通して薬剤師・登録販売者向けにOTC医薬品の役立つ情報発信を行う。日経DIプレミアムではコラムの連載を持つなど多方面に活躍している。
掲載日: 2023/12/11
※医薬品情報は掲載日時点の情報となります

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