- 公開日:2022.05.09
薬学部はつらい...。ついていけない...。は本当?楽しい学生生活をおくるポイント
「薬剤師」を目指し、必死に勉強して薬学部に入学。しかし、他の学部と比べ勉強量の多さに圧倒される方もいるのではないでしょうか。「必修科目が多い」「留年の心配がつきない」「勉強だけではなく実務実習や研究活動がある」「卒業後の国家試験が不安」など、考えるだけで途方に暮れてしまうこともあるでしょう。それは薬学生ならだれもが感じること。決してあなた一人ではありません。大変なことも多いけれど薬学部に入ったメリットもたくさんあります。
今回は、「大学へ通うのがつらい...勉強についていけない...」と感じている方のために、不安を解消する対策法をご紹介していきます。また、忙しい薬学部だからこそのやりがいや、薬学部に入学したメリットについても併せて解説していきますので、前向きになれずに悩んでいる方はぜひ参考にしてくださいね。
なぜ薬学部は大変なの?
薬学部が他学部に比べ大変だという理由はどんなところにあるのでしょうか。ここでは、薬学部の特徴について取り上げてみましょう。
学習量が圧倒的に多く質も高い
薬学部は他の学部と比較して学習量が多く、学年が上がるにつれて、より専門的で質の高い学習内容となってきます。それに伴って苦手科目が出てくる学生も多く、自身で効率的な勉強法などを確立しないと授業についていくのが困難になってしまうのです。
また、暗記量や必修科目が多いのも大変といわれる理由の一つ。単位を落とせないというプレッシャーもかなり大きいようです。
学年があがるにつれてやるべきことが増える
研究室、CBT、OSCE、実務実習、卒論、就活...。薬学部は学年が上がっても決して楽にはなりません。それどころか年々やるべきことが増えていき、1年で消化できないと次へ進むことができません。また、6年という長い期間、カリキュラムや試験対策に多くの時間を費やさなくてはならないため、プライベートの時間を作るのが少し難しいでしょう。
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留年率が高い
日々の勉強量や難易度の高い学習についていけないと定期試験に通らなくなってしまいます。必修科目も多いため、他学部と比較して圧倒的に留年率が高いのも薬学部の特徴。学年が上がるごとに仲間が少なくなっていくことも多いようです。
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国家試験がある
テストや研究発表など、様々な苦難を乗り越えてようやく卒業。...ではなく、卒業を目前に控え、最大の目標である国家試験が待ち構えています。華やかなキャンパスライフをイメージして大学に進学したものの、大学生活後半になると国家試験対策のラストスパート。この時期になるとサークルやバイト、恋愛などのプライベートを楽しめる時間は限られてしまい他の学部生がうらやましいと感じるときも少なくありません。また、国家試験に合格できるだろうかといった不安やプレッシャーから、ついネガティブな思考になってしまう学生も多いようです。
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薬学部がつらいと思ったときの対処法や対策
「試験の結果が悪かった」「最近勉強についていけない」「自分の時間が持てない」など、どんなに前向きな人でも、学生生活がつらいと思うときはありますよね。そんなとき、どのように乗り越えていけばよいのでしょうか。 ここでは、授業や勉強がつらいと思ったときの対処法や、改善の仕方についてご紹介します。
目的を振り返ってみる
苦しい時期が続くとどうしてもメンタルが落ち込み、勉強の効率も悪くなってしまいます。そんなときは、なぜ自分が薬学部に入ったのか、薬剤師になってどういう仕事がしたいのかをもう一度考えてみましょう。改めて自分の目標と向き合うことで、今やるべきことが見えてくるかもしれません。
また、自分が積み重ねてきたことの振り返りも大切です。とくに落ち込んでいるときは、自分が今まで頑張ってきたこと、取り組んできた内容を振りかえってみるとよいでしょう。積み重ねてきたものの大きさに気づき、それが自信につながることがあります。
薬学部の友人を作ろう
6年間という長い期間を1人で乗り越えようと考える学生もいますが、自分一人で入手できる情報には限りがあります。そんなとき、同級生や先輩、後輩など知り合いが多ければ多いほどたくさんの情報を得ることができ、悩みを共有することができるでしょう。薬学部では定期試験の過去問や傾向など、一人で挑むというより仲間と一緒に乗り越えるといった考えが強いようです。どんなときでも切磋琢磨できる友人は大切です。ぜひ、問題を共有できる仲間を作って一緒に乗り越えていきましょう。積極的に興味のあるサークルや部活へ入るのもおすすめ。自分から進んで友人の輪を広げてみましょう。
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一度リフレッシュしてみる
勉強の毎日に少し疲れてしまったら、一旦休んでリフレッシュすることも大切。心をリラックスさせることは不安を解消することにもつながります。勉強から少し離れてみて、友人と遊んだり、家族と話したりすることで気持ちがリセットされることもあります。
自分の気持ちが少し楽になったら、また少しずつ始めましょう。どんなときでも焦りは禁物です。
勉強の方法やスケジュール管理、ノートのまとめ方を改善する
「勉強についていけない」「時間がない」という場合は、自分の勉強法が改善できないかをもう一度考えてみましょう。試験前の復習、ノートのまとめ方などを改善することで勉強がはかどるようになるかもしれません。
また、6年間のスケジュールはある程度決まっているので、余裕を持ったスケジュール管理をすることも大切です。おすすめの勉強法をネットで検索したり、先輩にアドバイスをもらったりすると自分に合った勉強法がみつかるかもしれません。ぜひ試してみましょう。
薬学部のやりがいやメリット
薬学部は勉強量が多く忙しい学部ですが、大変な薬学部だからこそ得られる充実感やメリットもたくさんあります。
ここでは、薬学部のやりがいやメリットについて解説していきましょう。
就職率が高い
薬剤師としての「国家資格」を取得できる薬学部。就職率は他の学部と比較してかなり高い状況にあります。大学時代にしっかりと勉強していくことで理想の将来を実現できるのもメリットの一つですね。また、薬剤師の報酬は他の職種と比較して高い傾向があり、将来が安定しているのも大きな特徴です。
内容の濃い学生生活を送れる
勉強で忙しいのはデメリットでもありますが、一生のうちで深く学ぶ機会はそう多くはありません。プライベートの時間は少ないものの、薬学部の仲間と6年間一緒に学び、苦楽を共にする経験は一生の宝物ですね。
知的好奇心や研究欲が満たされる
向学心のある学生や、明確な将来をイメージしている学生にとって、日々の勉強により知的好奇心が満たされるのは大きなメリット。この時期にしかできない学びを深め、より多くのことを吸収するのは大切なことです。知りたい!学びたい!と考えている学生にとっては最適な環境といえるでしょう。6年間で得られることは大きく、積み重ねたことは今後の力になります。
まとめ
今回は、大学へ通うのがつらいと感じる方のために、不安を解消する対策法をご紹介しました。 薬学部は他の学部に比べて、やるべきことがたくさんあり、つらいと感じるときや落ち込むことも多いでしょう。しかし、それ以上に自分のために学べることがたくさんあります。薬学部に入ったときの「志」を忘れずに、楽しく充実した6年間を過ごしてくださいね。
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