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  • 公開日:2020.09.23

薬剤師の転職活動の流れを解説!次の職場が決まるおおよその期間は?

薬剤師の転職活動の流れを解説!次の職場が決まるおおよその期間は?

はじめての転職活動。右も左もわからず戸惑っている方も多いのではないでしょうか。最初はわからなくて当然ですが、転職活動をはじめる前に就職までの流れを確認し、あらかじめ準備をしておくことが大切です。

この記事では、【転職活動の事前準備/仕事の探し方/応募から採用までの一連の流れ】など、詳しく解説していきます。はじめての転職を考えている方、転職活動の流れが知りたい方は、ぜひ参考にしてください。

【薬剤師転職】職場探しの方法とポイント

転職活動をはじめる前に確認すべきことがあります。それは、「なぜ転職したいのか」「転職先で何を叶えたいのか」を明確にすることです。

「とにかく今の職場をやめたいから」「今より収入を増やしたい」「まわりが転職しているから自分も...」など、曖昧な状態で転職を考えている場合には一度立ち止まって、本当に転職したいのかを考え直してみましょう。転職してから後悔しないためにも、自分の目的を明確にしておくことが大切です

転職する理由や目的がハッキリしたら、候補の職場を探していきましょう。薬剤師の転職では、どのようにして職場を探す方法があるのでしょうか?次に挙げる転職方法をぜひ参考にしてみてください。

直接応募する

まず、企業や薬局などに直接応募する方法です。例えば、薬局の店舗入り口に掲示してある募集の張り紙や、ホームページに掲載している採用情報を見て応募します。また、友人や先輩などからの紹介というケースも含まれるでしょう。

メリットとしては、求人サイトに出ていないレアな案件を見つけられること。また、「この職場に入りたい!」という意思を固めて活動する場合が多いので、採用側からもやる気の高さを評価されやすいのが特徴です。ただし、他社と比較しづらいため、情報が限られ条件交渉がしにくいなどのデメリットもあります。

薬剤師専門の転職コンサルタントに相談する

薬剤師が転職する際、多くの方が薬剤師専門の転職コンサルタント会社を利用しています。一般の転職コンサルタント会社と比較して薬剤師の求人情報が多い点もメリットの一つ。病院や薬局への転職についても知識が豊富で、自分では言いにくい条件面での交渉も行ってもらえるので、はじめての転職でもスムーズにすすめることができるでしょう。

ハローワークで紹介してもらう

求人数は多くはないものの、ハローワークで求人情報を見つけることもできます。一部はインターネットからも情報収集が可能ですが、原則としてハローワークに出向いた方が多くの情報を得られるでしょう。

しかし、ハローワークは幅広く様々な業種を扱っている組織であるため、薬剤師向きの求人情報があまり多くありません。また、係員は薬剤師業界に詳しいコンサルタントではないので、キャリアプランの相談には限界があります。限られた選択肢のなかから選ぶことになってしまうため、利用する際は他の方法と組み合わせて利用するとよいでしょう

薬剤師の転職活動の流れは?

転職活動の流れ

転職したい職場を絞り込めたら、次に実際の行動に移りましょう。ここでは転職活動の順序に沿って必要なステップを紹介していきます。それぞれについて注意すべきポイントも解説するので、しっかりとチェックしましょう。

①情報収集

まずは情報収集からスタートしましょう。転職コンサルタントやハローワーク、インターネットを最大限に利用して、求人情報のなかから希望の職場を探していきます。情報収集は転職の成功の決め手となる非常に大切なステップです。納得できる条件の職場が見つからない場合は、転職コンサルタントと相談しながら条件を変えるなどして、できるだけ希望に近い職場を探してみましょう。

②求人応募

希望に見合った企業を見つけたら、次はいよいよ応募です。応募の方法としては、次のような手段があります。

  • 電話やメールで直接採用担当者に連絡する
  • 履歴書など書類を送付して応募する
  • 転職コンサルタント経由で応募する
  • いずれの方法でも応募は可能ですが、企業によって応募の手段を定めていることもあります。応募段階から好印象を与えられるよう、応募方法については求人情報をよく確認しておきましょう

    ③履歴書・職務経歴書作成

    応募の段階を経て、次は履歴書と職務経歴書の作成です。先方からの求めに応じて作成をはじめる方もいますが、スピード感をもって提出するためにも応募を決めた段階からの作成をおすすめします

    また、履歴書と職務経歴書はすべての応募先で使い回しせずに、志望先ごとに毎回作成しましょう。これは、採用先の理念や精神を踏まえた志望動機を記載する方が採用側に好印象を与えやすいためです。履歴書が最初の印象を決めることになるので、書き損じのないよう丁寧に作成するよう心がけましょう

    ▼参考記事はコチラ
    理想の職場で働こう!薬剤師が転職を成功させる4つのポイントと受かる履歴書の書き方

    ④面接

    履歴書・職務経歴書による一次選考を通過したら、面接に向けて準備を進めましょう。企業にもよりますが、面接は基本的に1〜3回程度行われます。面接は企業から評価されるだけでなく自分が企業を評価する場でもあるので、自分の理想に近い職場かどうか、面接時の雰囲気も見て判断しましょう

    また注意点として、面接時に希望入職日を聞かれたときには最短でも1ヵ月以上先に余裕をもって設定しておく必要があります。やる気を見せるために「2週間後」など現実的に厳しい日程を伝えてしまうと、現職の円満退職が難しくなるほか、面接担当者に「常識のない人」「社会性がない人」「無責任な人」だと受け取られてしまう可能性もあります。面接での受け答えでわからないことや疑問が生じたときには、転職コンサルタントを通じて確認するといいでしょう。

    ▼参考記事はコチラ
    面接時に第一印象を良くするポイント

    ⑤内定

    企業が採用する意思を決定すると、内定が出ます。合否については、電話が直接かかってくるか、転職コンサルタント経由で当日から1週間程度で判明するのが一般的です。

    ⑥退職交渉

    内定が出たら、現職の会社に退職の意思を伝えましょう。会社の人事部などに直接意思を伝えるのではなく、まずは上長に退職の意思を伝えるようにしましょう。なかなか切り出しにくい話ですが、転職まで時間があるからといって先延ばしにするのはよくありません。

    労働基準法によれば退職の意思を伝えた日から2週間後を退職日とすることができますが、社内手続きや引継ぎに時間がかかることも想定して1~3ヵ月前と、早めに退職交渉を進めていきましょう

    活動期間の目安は?次の職場が決まるまでどのぐらい?

    薬剤師の転職活動期間の目安として、情報収集から内定までの平均はおよそ1ヶ月といわれています。転職を急いで決めるのはよくありませんが、むやみに時間をかけることがいいわけでもありません。長期化すると逆に決断力や集中力を欠いてしまう可能性もあるので、なるべく1〜2ヶ月を目安に集中して転職活動を終えることを目指しましょう

    転職活動で気をつけるべきポイント

    転職活動の流れ

    では、最後に転職活動で気をつけて欲しいポイントをお伝えします。希望の転職先を見つけるためにも、自分の理想的な働き方や職場を見つけるためにも、必ず確認しておきましょう。

    転職の理由と目的を明確にする

    転職活動をはじめる前に、まずは転職理由と目的を明確にしておきましょう。これは履歴書の作成や面接時に、矛盾なく説得力をもって説明するためにも欠かせない要素です。自分のなかに軸をもっておくことで、希望と条件の齟齬が生じにくくなります。また、転職コンサルタントを活用している場合は、求人の絞り込みもスムーズになり、マッチング度の高い案件を紹介してもらいやすくなるでしょう。

    情報取集は入念に

    転職を成功させるためには、事前の情報収集がもっとも重要だと言えます。せっかく転職をしても、自分の叶えたいキャリアやライフスタイルを実現できる職場でなければ、転職を繰り返すことにもなりかねません。入職前と入職後でギャップが生まれないよう、事前に職場見学や転職コンサルタントを通じて情報を確かなものにしておきましょう。

    候補先には優先順位をつける

    多くは複数の候補先に応募し、比較しながら自分にとって最良の職場を選びたいと思うもの。しかし、ノープランで一度に複数の候補先に応募してしまうと、先に優先順位の低い職場が決まって中途半端な状況になる可能性もあります。できるだけ希望に近い職場に入職できるようにするためにも、効率的かつ計画的に転職活動を行うことが大切です。優先順位を決めて順番に応募し、面接を受けていきましょう

    どんなときも礼儀を忘れない

    時期をずらして転職活動を行った場合でも、同時期に複数の企業から内定が出てしまうこともあります。とくに薬剤師のような職種であれば、同じ業界にいる限りどこかでつながっているもの。「どうせ行かないから」と雑に辞退するのではなく、社会人としての礼儀やマナーを欠くことがないよう、誠実に対応するよう心がけましょう

    転職は慎重に。迷ったときは転職コンサルタントを頼ろう

    今回は、はじめて転職をする方に向けて転職の流れについて説明しました。疑問は解消されたでしょうか? 若手薬剤師の転職は、即戦力や長期雇用なども期待されていることから、比較的成功しやすい特徴があります

    しかし、事前準備から内定が出て転職先が決まるまでには、時間も労力も必要です。転職は将来のキャリアを左右する大事なことだからこそ、失敗しないよう慎重に行いましょう。

    とくに転職の失敗・成功を分ける情報収集には、惜しみなく時間をかけましょう。自分だけで情報収集を行うのには限界があるので、転職に迷ったら一度転職コンサルタントに相談してみましょう。キャリアプランの相談から書類の添削、面談指導、条件交渉まで幅広くサポートさせていただきます。ぜひ利用できるサービスを最大限に活用して、自分にとって最良の転職を実現させてくださいね。

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    ファルマラボ編集部

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    記事掲載日: 2020/09/23

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