キャリア&スキルアップ
  • 公開日:2022.04.12

【薬剤師の転職】ドラッグストアからの転職、成功のコツは?知っておきたい注意点も解説

【薬剤師の転職】ドラッグストアからの転職、成功のコツは?知っておきたい注意点も解説

業績が好調で求職者にも注目されているドラッグストアですが、なかにはドラッグストアからの転職を考えている薬剤師の方もいらっしゃるでしょう。ではドラッグストアを辞める場合、どのような転職先が考えられるのでしょうか。ドラッグストアでの経験を活かしたおすすめの転職先や、転職成功のコツをご紹介します。また、いくつか注意しておくべきこともありますので、あわせて解説していきましょう。

ドラッグストアから転職を考える理由は?

ドラッグストアから転職を考える理由は?

そもそも、なぜドラッグストアを辞めて他に転職しようと考えるのでしょうか。その理由は人によってさまざまですが、よくあるケースをご紹介します。

立ち仕事が辛い

ドラッグストアは、基本的に立ち仕事になります。接客や品出し、陳列等の業務も担い、店内を歩き回ることも多いでしょう。そのため、体力面に辛さを感じ転職を考えるケースがあるようです。

スタッフとの人間関係にストレスを感じる

ドラッグストアには、薬剤師以外にも多くのスタッフが働いています。そのため社員や店長からの指示に不満を抱いたり、他のパートスタッフと合わずストレスを感じたりすることもあるでしょう。その結果、精神面で疲れ切ってしまい転職を考えるケースも少なくありません。

接客業務にストレスを感じる

ドラッグストアの業務の多くを占めるのが接客業務。医薬品の販売や健康相談、あるいはレジ対応などで多くのお客さまの接客を担当します。なかにはクレームや面倒な質問を投げかける方もいるでしょう。あるいは気分がのらないときでも、笑顔で明るい対応を求められるかもしれません。そうした接客業務に苦手意識があり、それがストレスに感じ転職するケースも多いようです。

「土日休み」で働きたい

ドラッグストアの多くは年中無休。ある程度は休日の希望が通ったとしても、常に「土日休み」というのは厳しいのが現状です。例えば「子供の休日と休みのシフトを合わせたい」「週末は家族と外出したい」など、「土日休み」の勤務を希望して転職を考えるケースもあります。

キャリアアップのため

ドラッグストアにおける薬剤師の仕事は、OTC医薬品の販売や健康相談、そして在庫管理やレジ対応などといった店内業務です。もちろん薬剤師の知識を活かせる場はありますが、専門性という面では物足りなさを感じるかもしれません。薬剤師としてのキャリアアップを考え、他職種へ転職するケースもあるようです。

おすすめの転職先

おすすめの転職先

実際にドラッグストアから転職する場合、どのような職場が考えられるのでしょうか。おすすめの転職先やドラッグストア以外の職種の職種について順番にご紹介します。

資格を活かしつつ人と接することの少ないデータマネジメント業務

薬剤師の資格を活かしながら、接客を伴わないのがデータマネジメント業務です。医薬品の臨床開発に関するデータの入力やチェックがおもな仕事内容になります。業務を通じて多数の人と関わるような機会は少ないため、接客に苦手意識がある方にもおすすめです。企業勤務のため基本的に土日休みとなります。

他のドラッグストア

ドラッグストアの仕事そのものが転職する理由でなければ、職場を変えるだけで課題が解決する可能性もあります。仕事内容は大きく変わらないため、「新しいことを覚え直すのは大変」「ドラッグストアの仕事自体は嫌いじゃない」という方なら有力な選択肢となるでしょう。ただしこの場合、転職によって何を解決したいのかを明確にし、実際に新しい職場で実現できるのか十分に確認してください。

ドラッグストア以外の職種

薬剤師としてのキャリアアップを目指すなら、目標を明確にしたうえで職種を選びましょう。ドラッグストア以外にも、薬剤師が活躍する場はさまざまです。いくつか例示しますので、志向に合った職種を探してみてください。

●調剤薬局

調剤や服薬指導、薬歴管理などがおもな仕事です。取り扱うのはOTC医薬品ではなく、医療用医薬品となります。なお、昨今は在宅医療のニーズ拡大から、薬剤師も患者さまのお宅を訪問し、服薬や管理指導等を行うケースが少なくありません。

●病院

外来および入院している患者さまに対する、調剤や薬の管理を行います。場合により、製剤を担うこともあるでしょう。

●MR(医療情報担当者)

医師や薬剤師などに対し、自社の医薬品に関する情報の提供を行います。薬剤師以外でも就職・転職できる職種ですが、医薬に関する専門知識があれば、より活躍できるでしょう。

●CRA(臨床開発モニター)

新薬開発において、医療機関で正しく臨床試験が行われているのかチェックする仕事です。おもに外勤で場合により出張が伴うことも少なくありません。

▼ファルマラボ 関連記事はコチラから
「CRA(臨床開発モニター)」ってどんな仕事?仕事内容や年収などを解説【薬剤師のお仕事ガイド】

ドラッグストアから転職するための注意点とコツ

ドラッグストアから転職するための注意点とコツ

ドラッグストアから転職するなら、以下のような注意点やコツを覚えておきましょう。

転職前からスキル獲得に取り組んでおく

ドラッグストア以外に転職するなら、できるだけ必要になるスキルを事前に獲得しておきましょう。例えばデータマネジメントであれば、基本的なパソコン操作を身につけておくだけで有利になります。

転職する理由を明確にしておく

なぜ転職したいのか、自分の中で理由を明確にしておきましょう。そうしないと転職しても同じ悩みから再び辞めたいと感じてしまう可能性があります。根本的な理由を明らかにして、間違いなく解決できる転職先を探しましょう。

給与が下がる可能性も考えておく

転職先が初めての職種の場合、未経験者のため給与が下がる可能性もあります。例えば調剤薬局であれば、ドラッグストアでの接客経験がある程度は評価される可能性はありますが、調剤などに関して未経験とみなされることが多いでしょう。

また、別のドラッグストアへの転職でも、同じことがいえます。給与規定は企業によって異なりますし、同じ役職に就けるとは限りません。もし店長経験があるとしても、転職先ではいきなり店長になれるわけではないのです。

転職コンサルタントを活用する

自分自身で転職活動を進めることもできますが、転職コンサルタントを活用するのも一つの方法です。転職理由を自分で明確にするのは難しいという方でも、転職コンサルタントとの面談を通じて、転職に求めることの本質を掘り下げてくれます。また、薬剤師専門の転職コンサルタントなら、求人情報を豊富に保有していますので、転職サイトなどで1つ1つ探すより効率的です。面談時間の調整や各種交渉なども代わりに行ってくれるので、働きながらでも問題なく転職活動が行うことができるでしょう。

まとめ

まとめ

ドラッグストアで働く薬剤師の中には、他に転職できる職種があるのか不安な方もいるかもしれません。しかし実際は、他職種への転職は可能です。薬剤師資格のほか、接客などドラッグストアでの業務経験を活かせる職場はさまざまです。

もちろん仕事内容そのものに問題がなければ、他のドラッグストアへ移るのも1つの選択肢でしょう。大切なのは、なぜ転職したいのか理由を明確にすること。そのうえで、今抱えている課題を解決できる転職先を探してください。

転職活動を行うなら、転職コンサルタントを活用するのがおすすめ。求人情報のリサーチや面接設定など代わりに行ってくれるので、効率的に進められるでしょう。転職理由や希望条件などをヒアリングし、あなたに合った求人情報を提案してくれます。ぜひ、ここで解説した内容を参考にドラッグストアからの転職を成功させてください。

ファルマラボ編集部

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記事掲載日: 2022/04/12

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