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  • 公開日:2022.11.30

【2023年最新】薬剤師の平均年収(給料)は?地域/年齢/男女別に詳しく解説!

【2023年最新】薬剤師の平均年収(給料)は?地域/年齢/男女別に詳しく解説!

薬剤師の年収は比較的高収入であるものの、周りの薬剤師の年収について知る機会はなかなかないのではないでしょうか。異なる環境で働く薬剤師の年収について知ることは、転職を含めた今後のキャリアを考えるうえでも役に立ちます。

この記事では、厚生労働省が実施している『賃金構造基本統計調査』とファルマスタッフの求人から算出したデータから、薬剤師の平均年収を業種別、雇用形態別、都道府県別などさまざまな視点で解説していきます。年収をアップさせる方法や、実際の年収アップ事例についても紹介しているので、あわせてみていきましょう。

薬剤師の平均年収<全体>

薬剤師の平均年収<全体>

厚生労働省が実施している『令和3年度賃金構造基本統計調査』のデータによると、薬剤師の平均年収は580.5万円です。このうち月給は40.4万円、賞与は96.2万円となっています。

※本稿の『賃金構造基本統計調査』から算出した平均年収は、「きまって支給する現金給与額」×12ヶ月+「年間賞与その他特別給与額」によって算出しています

薬剤師の平均年収【推移】

月給(万円) 賞与(万円) 年収(万円)
平成29年 38.8 77.9 543.8
平成30年 38.0 87.7 543.6
令和元年 39.9 83.3 561.7
令和2年 39.4 92.1 565.1
令和3年 40.4 96.2 580.5

薬剤師の平均年収をここ5年間の推移で見てみると、少しずつ増加傾向にあり、平成29年から令和3年までの5年間の間に薬剤師全体の平均年収は約37万円増加しています。内訳としては、月給1.6万円増(年間19.2万円増)に対して賞与18.3万円増と、年収で換算するとどちらも同額程度増加していました。

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薬剤師の平均年収【男女別/年齢別】

男性(万円) 女性(万円)
令和2年 623.9 527.2
令和3年 630.3 545.3

上記は、令和2~3年度の男女別のデータをまとめたものです。男女別の薬剤師の平均年収は、男性が600万円を超えているのに対し、女性は500万円台。このデータから薬剤師の平均年収は、男性の方が高いことが読み取れます

厚生労働省の『令和3年度雇用均等基本調査』の結果によると、2021年度の育児休業取得率は、女性85.1%に対して男性13.97%と大きな差がみられました。女性は出産や育児などのライフサイクルの変化にあわせてキャリアプランを選択する傾向にあるため、年収にも差が生じていると考えられます

また、令和2年度と令和3年度の比較では、男女いずれも平均年収は増加しています。さらに細かく見ていくと、男性は6万円程度の増加に対し、女性は18万円程度の増加。近年では育児と仕事を両立する女性も増えてきていることから、年収額の増加幅にも影響が見られたとも考えられそうです

男性(万円) 女性(万円)
20~24歳 422.9 358.6
25~29歳 497.9 460.7
30~34歳 586.1 504.8
35~39歳 659.5 565.6
40~44歳 707.7 592.4
45~49歳 718.5 584.5
50~54歳 762.2 641.4
55~59歳 732.5 610.5
60~64歳 630.8 565.1
65~69歳 568.3 586.3
70歳~ 526.4 504.9

次に、令和3年度の年齢別による薬剤師の平均年収データを見てみましょう。

薬剤師の平均年収は大学を卒業後、就職してから男女いずれも右肩上がりに増え続け、50~54歳で最高年収に達します。その後は徐々に減少していきますが、60歳を超えても高い水準の年収が維持されています。

パート・派遣薬剤師の給与/年収

男性 女性 全体
1月あたり実労働日数 14.2日 14.8日 14.8日
1日あたり労働時間 6.4h 5.8h 5.9h
時給 2,490円 2,405円 2,414円
年間賞与額 12.4万円 14.4万円 14.2万円
推定平均年収 283.9万円 262.1万円 267.1万円

上記は、『令和3年度賃金構造基本統計調査』の短時間労働者の職種別データの平均値をもとに、パートおよび派遣薬剤師の平均年収をまとめたものです。

厚生労働省の『令和3年賃金構造基本統計調査の概況』によれば、令和3年度の短時間労働者全体の1時間当たりの賃金は1,384円。一方で、薬剤師の1時間当たりの賃金は、2,414円であり、時給が比較的高額です。このことから、薬剤師はパートや派遣においても比較的高い年収が期待できると言えるでしょう。

例えば、全体の平均値をもとに算出したモデルケースでは、時給2,414円で1月あたり14.8日(週3~4日)勤務、1日5.9時間労働の場合、賞与も見込んだときの年収は267.1万円です。

また、資格職である薬剤師では、男女間の時給差が小さいことも特徴です。同資料によれば、短時間労働者全体の1時間当たりの賃金は男性1,631円、女性1,290円。対して薬剤師は男性2,490円、女性2,405円とその差はわずか85円です。

薬剤師の平均年収<業種別>

平均年収(万円)
調剤薬局 588
病院 538
ドラッグストア(調剤併設) 609
ドラッグストア(OTCのみ) 636
企業 550

薬剤師が活躍する職場には、さまざまな業種があります。なかでもドラッグストアで働く薬剤師の平均年収は、調剤薬局や企業、病院などで働く薬剤師に比べて高い水準にあるという結果になりました。

ドラッグストアでは、保険調剤に加えてOTC医薬品や衛生用品、食品などを扱っていることから収益が安定しており、高い年収が期待できます。また、OTCを専門に扱うドラッグストアでは、品出しやレジ打ちなど業務が多岐にわたるため、調剤併設店に比べて年収が高い傾向があるでしょう。

一方で、病院や企業で働く薬剤師の年収は、他業種に比べてやや少ないことがわかります。しかし、平均的に年収の高い業種であっても、昇給がなかなか実現しない場合も...。生涯年収で見るとさほど大きな差が出ないケースもあることを覚えておきましょう。

薬剤師の平均給与【業種×パート/派遣】

パート(円) 派遣(円)
調剤薬局 2,268 3,003
一般病院 2,200 2,850
クリニック 2,232 3,000
ドラッグストア(調剤併設) 2,493 3,178
ドラッグストア(OTCのみ) 2,385
企業 2,025 2,650

ここでは、ファルマスタッフの求人から抽出したデータをもとに、薬剤師の業種別のパート/派遣の平均給与(時給)について、詳しく見ていきます。

前項でご紹介した業種ごとの平均年収データと同様に、薬剤師のパート/派遣の時給も、調剤薬局や企業などに比べてドラッグストアの方が高い傾向にありました。

ただし、正社員のデータでは病院薬剤師の平均年収がもっとも低かったのに対し、パート/派遣薬剤師の時給では企業に勤める場合がもっとも低い結果となりました。また、一般病院と比べるとクリニックの方が時給は高い傾向にあり、調剤薬局と変わらない水準であることも特徴です。

いずれの業種においても、派遣薬剤師の時給はパート薬剤師に比べて高くなっています。派遣薬剤師のメリットとして、仕事の自由度の高さや雇用条件が比較的良いことがあげられますが、期間が限定されている場合や、職場が定期的に変わる場合もあるため、雇用形態の変更を考えるときにはキャリアプランへの影響といったデメリットにも注意しましょう。

薬剤師の平均年収【業種×地域別】

調剤薬局 病院 ドラッグストア(OTCのみ) ドラッグストア(調剤併設) 企業
北海道 632 595 559 663 554
青森県 589 582 680 618 501
岩手県 606 516 680 597 577
宮城県 563 523 665 616 463
秋田県 608 535 685 635 486
山形県 618 515 686 617 539
福島県 594 535 572 594 548
茨城県 594 577 604 600 596
栃木県 583 495 676 607 598
群馬県 587 536 653 606 450
埼玉県 571 495 637 589 636
千葉県 567 510 617 591 538
東京都 559 495 627 608 595
神奈川県 573 503 605 593 552
新潟県 610 510 578 608 615
富山県 593 532 650 624 575
石川県 589 512 616 556
福井県 587 543 628
山梨県 623 540 668 620 577
長野県 597 561 606 614 510
岐阜県 627 530 608 594 490
静岡県 628 572 639 621 609
愛知県 588 547 650 586 508
三重県 610 532 639 604 600
滋賀県 589 480 632 590 563
京都府 572 488 600 594 606
大阪府 576 520 614 616 583
兵庫県 568 503 606 619 600
奈良県 568 501 588 521
和歌山県 607 572 608 450
鳥取県 585 537 670 605 600
島根県 595 453 600
岡山県 572 501 549 504
広島県 555 511 589 537
山口県 570 505 680 630 690
徳島県 542 494 600
香川県 570 516 635 539
愛媛県 583 507 635 508
高知県 635 573 581 436
福岡県 554 510 658 570 562
佐賀県 574 570 643
長崎県 600 496 567
熊本県 590 542 460
大分県 601 552 680
宮崎県 584 340
鹿児島県 579 514 633
沖縄県 547 600 550

単位:万円

この章では、ファルマスタッフの求人から抽出した薬剤師における業種別×地域別の平均年収データをもとに詳しく解説していきます。

<調剤薬局薬剤師>

調剤薬局で働く薬剤師の平均年収は、588万円です。これに対し、最も高い都道府県は高知県の635万円、最も低い都道府県は徳島県の542万円となっています。

他職種と比較すると、年収の幅はそこまで大きくないのが特徴ですが、比較的首都圏や地方における主要都市の平均年収が低いことが言えるでしょう。都市圏では薬剤師数が多く、需給バランスが雇用側に有利なため、平均年収は低くなりやすいと考えられます。

<病院薬剤師>

次に、病院で働く薬剤師の地域別データを見てみましょう。病院で働く薬剤師の平均年収538万円に対して、最も高い都道府県は沖縄県の600万円、最も低い都道府県は宮崎県の340万円となっています。

病院の平均年収は他業種に比べて比較的低い傾向があり、長崎県、栃木県、埼玉県、東京都、徳島県、京都府、滋賀県、島根県、宮崎県の9都府県では年収500万円を下回っています。しかし、近年では病院薬剤師の地域偏在はとくに問題視されていることから、地域によっては高年収を狙えるでしょう。

<ドラッグストア薬剤師>

調剤併設のドラッグストアで働く薬剤師は、全国の平均年収609万円に対し、最も高い都道府県は大分県の680万円。対して最も低い都道府県は、岡山県の549万円となっています。

また、OTCのみを扱うドラッグストアでは、全国の平均年収636万円に対して、最も高い都道府県は山形県の686万円、最も低いのは北海道の559万円です。

ドラッグストアの平均年収は他業種に比べて比較的高く、平均年収が低い都道府県でも、550万円前後の年収が平均値となっています。

<企業薬剤師>

企業で働く薬剤師は、全国の平均年収550万円に対し、最も高い都道府県は山口県の690万円、最も低いのは高知県の436万円でした。

企業薬剤師の平均年収は、比較的首都圏や地方における主要都市の平均年収が高い傾向にあります。企業では、勤務先の多くが首都圏や都市部に存在しているため、調剤薬局や病院のように薬剤師偏在の影響を受けづらいのも特徴と言えるでしょう。

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薬剤師の平均年収は高い?低い?【データ比較】

薬剤師の平均年収は高い?低い?【データ比較】

薬剤師の年収は、他職種と比べてどのように位置づけることができるでしょうか。ここでは、一般労働者と医療従事者との比較から、薬剤師の平均年収を見ていきます。

薬剤師×一般労働者の平均年収比較

冒頭でも述べたように、薬剤師全体の平均年収は、580.5万円(男性:630.3万円、女性:545.3万円)です。国税庁の『令和3年分 民間給与実態統計調査』によると、一般労働者の平均給与は443万円(男性:545万円、女性:302万円)である であることから、薬剤師の年収は比較的高い相場であると言えるでしょう。

また、一般労働者では男女間の年収差が200万円強という大きな開きがある一方で、薬剤師では100万円弱にとどまります。上述のパート/派遣と同様に、薬剤師は一般労働者と比べて男女間の年収格差が少ない傾向にあることが説明できるでしょう。

薬剤師×他医療職種の平均年収比較

月給(万円) 賞与(万円) 年収(万円)
医師 105.0 117.8 1378.3
歯科医師 58.5 85.6 787.2
獣医師 42.5 82.1 592.1
薬剤師 40.4 96.2 581.0
診療放射線技師 37.2 99.8 546.7
看護師 34.4 85.5 498.6
臨床検査技師 33.8 91.1 496.5
理学療法士、作業療法士、
言語聴覚士、視能訓練士
29.6 71.3 426.5
栄養士 25.6 61.0 367.6

次に、『令和3年度賃金構造基本統計調査』のデータより、薬剤師の平均年収と他医療職種の平均年収を比較しました。

医療系職種の中では、医師の平均年収の高さが突出していますが、薬剤師の平均年収は4番目に高く、比較的高収入の職種であることがわかります。

薬剤師業務は、薬剤師資格の保有者しか行えません。薬剤師資格を取得するためには6年制薬学部を卒業することが必須であり、難関国家資格の一つに数えられています。

近年ではかかりつけ業務をはじめ、薬剤師に求められる役割は増え続けています。治療に欠かすことのできない薬の専門家である薬剤師の専門性の高さが、年収にも反映されていると言えるでしょう。

薬剤師が年収をアップさせるためには?

薬剤師が年収をアップさせるためには?

薬剤師が年収をアップさせるためには、どのような方法があるのでしょうか。ここでは4つの方法について解説していきます。

マネジメント経験を積み、キャリアアップを目指す

薬剤師が年収をアップさせる代表的な方法として、マネジメント経験を積むことで管理薬剤師や薬剤部長へのキャリアアップを目指す方法があります。これらの役職では、調剤業務以外に薬局の運営やスタッフのマネジメント業務などの幅広い業務を担当しなければなりません。

各種手当が付くことにより年収アップが期待できるだけでなく、将来的に転職を考えている場合には即戦力として優遇されるなど、自らの市場価値を高めることにもつながります。大手チェーン調剤やドラッグストアでは、エリアマネージャーや本部スタッフなどのさらに上の役職を目指すことも可能です。

資格取得など専門性の追求

次に、認定薬剤師や専門薬剤師といった資格を取得し、専門性を高める方法があります。資格取得の過程でスキルや知識を身につけることで、薬剤師業務の幅は広がっていくでしょう。

また、研修認定薬剤師の資格取得により、かかりつけ薬剤師指導料を算定できるようになります。薬局や医療機関の収益に直接つながる場合もあるので、手当として年収に反映されるケースもあるでしょう。

また、2019年11月に成立した「改正医薬品医療機器等法(薬機法)」により、2021年8月から「地域連携薬局」と「専門医療機関連携薬局」の認定制度がはじまりました。これまで以上に専門性が求められるため、資格取得で薬剤師としての市場価値を高められるはずです。

年収水準の高い職場に転職をする

年収アップの近道として、年収水準の高い職場に転職をする方法があります。ただし、転職は回数を重ねることでマイナスのイメージを企業側に与えてしまうケースも...。その後のキャリア形成にも大きく関わる一大イベントなので、業界に詳しい転職コンサルタントを活用するなどしたうえで慎重に行い、自身のスキルやキャリアに合った職場を選択しましょう。

また、転職先として希望するエリアに制限がない場合は、地方などの年収水準が高いエリアに引っ越し、大幅な年収アップを狙うことも可能です。Uターン・Iターン転職を希望する薬剤師を対象とした求人では、引っ越し費用や住居費が福利厚生として補助されることもあります。

副業をする

職場の就業規則で認められている場合には、薬剤師資格を生かして副業に挑戦するのも年収をアップさせる方法の一つです。単発の派遣や夜間のパートを掛け持ちすることにより、本業以外で収入を得られるだけでなく、異なる領域の知識や経験を身につけられます。

また、医薬品に関する知識を生かしてメディカルライターとして働く方も増えています。最新情報のアップデートや新たに得た知識のアウトプットをする場にもなるので、自己研磨のために副業をする方も多いでしょう。患者さまや同僚以外とコミュニケーションを取る機会も増え、人間関係も広がります。

転職の年収アップ事例を紹介!【転職コンサルタント解説】

転職の年収アップ事例を紹介!【転職コンサルタント解説】

ここでは、ファルマスタッフを利用して実際に年収アップに成功した事例をご紹介します。転職コンサルタントによる年収アップ成功のポイント解説についても、あわせてみていきましょう。

事例1.調剤薬局からドラッグストアへの転職で60万円年収アップ!

年代:40代
性別:女性
業種:調剤薬局→ドラッグストア(調剤併設)
年収:540万円→600万円

病院で2年間、4つの調剤薬局で合計20年間にわたり勤務されてこられた経験豊富な40代女性薬剤師の転職事例です。慢性的な人手不足の薬局に在籍していたため業務負担が大きく、さらに年収が低いことに懸念を持たれていました。年収アップの条件に加えて「調剤には今後も触れていたい」という意向が強かったことから、調剤併設型ドラッグストアに絞って転職活動を行い、大手ドラッグストアの内定を得られました。

転職コンサルタント解説!年収アップ成功のポイント

職務経歴が5社とやや多めでしたが、これまでの退職理由がすべて納得できるものであったこと、直近の職場には約10年間在籍していたこと、コミュニケーション能力が高く面接担当者にも好印象を与えられたことが今回の内定につながりました。また、これまでの職歴で複数科目の経験があったため、ラウンダー職を求める企業側のニーズに合致したことも、年収アップを勝ち取れたポイントです。

事例2.病院からドラッグストアへの転職で60万円年収アップ!

年代:30代
性別:女性
業種:病院→ドラッグストア(調剤併設)
年収:500万円→560万円

新卒から総合病院で勤務していた30代の女性は、結婚を機に転居し、通勤時間の短縮のため転職を決意しました。当初は病院での求人を希望していましたが、出産・育児を見据えて夜勤のない職場が希望であったことや、給与水準を上げたいという意向があったことから、調剤薬局や調剤併設型ドラッグストアに絞って転職活動を行いました。

転職コンサルタント解説!年収アップ成功のポイント

業界未経験ではあるものの、総合病院でしっかりと経験を積んでいたことに加え、未経験の業務であっても「引き受けます」「チャレンジしたいです」という前向きな姿勢が企業側に評価され、年収アップにつながりました。また、もともとの職場は病院のなかでは給与水準が高く、同業種間の転職では年収アップが難しかったため、業種転換も可能だったこともポイントです。

事例3.ドラッグストアから調剤薬局への転職で30万円年収アップ!

年代:30代
性別:男性
業種:ドラッグストア(調剤併設)→調剤薬局
年収:600万円→630万円

新卒から約9年間大手ドラッグストア(調剤併設)で勤務されていた30代の男性は、休みが取りづらいことや年収アップが見込めないこと、業務負担が大きいことを理由に転職を希望しました。年齢(30代前半)に対して希望する年収(600万以上)が高いことがネックでしたが、小規模チェーン調剤薬局の管理薬剤師候補として内定を獲得しました。

転職コンサルタント解説!年収アップ成功のポイント

年齢は30代前半と若かったものの、前職で管理薬剤師としての経験があり、研修認定薬剤師や実務実習指導薬剤師の資格を取得していた点や、在宅対応の経験などが評価され内定につながりました。また、現在の年収が600万円であり、同時に面接を受けた先での年収提示が600万円であったことから転職コンサルタントが交渉に入り、当初の条件よりも高い年収を実現しました。

事例4.首都圏から地方への転職で100万円年収アップ!

年代:20代
性別:女性
業種:調剤薬局(首都圏)→調剤薬局(地方)
年収:450万円→550万円

新卒から約2年間にわたり、首都圏を中心に展開しているチェーン調剤薬局で勤務していた20代女性の転職事例です。職場に大きな不満はなかったものの、コロナ禍の状況から今後の働き方を考え実家のある地方に戻ることを決意、転職活動を開始。地元を中心に展開している中規模チェーン調剤薬局に絞って転職活動を行い、内定を獲得しました。

転職コンサルタント解説!年収アップ成功のポイント

20代の転職ではあるものの、職歴が1社であることや地元で長期的な就業が見込めそうな方であること、応援スタッフとして幅広い科目の経験があること、在宅業務の経験がプラスの要因となりました。また、対人能力が高く、誰に対しても丁寧な対応ができる方であったことや、就業時間や店舗応援などの先方の希望に柔軟に対応可能であったこともポイントです。

事例5.「公務員(非薬剤師)から病院への転職で100万円年収アップ!」

年代:40代
性別:男性
業種:公務員(非薬剤師)→病院
年収:550万円→650万円

公務員として薬剤師とは関係のない業種で働いていた40代の男性。ご結婚をされ、将来のライフプランを考えたときに、2年ごとの転勤や単身赴任がある現職を見直したいと考え、転職を決意しました。実家から通勤できる都市部で転職活動を行い、いくつか内定は獲得したものの、希望年収に届かないため見送りに。エリアを広げて検討したところ、市外の病院で将来の薬剤部長候補として内定を獲得しました。

転職コンサルタント解説!年収アップ成功のポイント

年齢が40代かつ、調剤未経験ではありましたが、前職の経験からコミュニケーション能力に長けていたことや、真面目で前向きな姿勢が評価されました。さらに、前職では夜勤などの対応もしていた経験から、勤務時間の広さに対しても抵抗がなく、未経験の分野においてもチャレンジ精神が旺盛であったことが採用・年収アップのポイントとなりました。

「自分の理想の働き方」を叶えよう

この記事では、厚生労働省が実施している『賃金構造基本統計調査』とファルマスタッフの求人より算出した2つのデータから、業種別、雇用形態別、都道府県別などさまざまな視点で薬剤師の年収を解説しました。

年収は、満足感をもって働くための重要なものさしの一つですが、多角的にデータを読み解くことで、さまざまな働き方や選択肢が見えてきます。現在の年収に納得していない方はもちろん、もっと年収を上げたいと考えている方は、本記事を参考に自らの働き方について考えてみてはいかがでしょうか。

ただし、転職を伴う場合には、自らの希望する条件をしっかりと洗い出し、優先順位をつけることが重要です。困ったときは経験豊富な薬剤師専門の転職コンサルタントを活用することをおすすめします。ファルマスタッフは、医療業界人材に特化した転職サポートのプロフェッショナルです!全国の調剤薬局・病院・ドラッグストア・企業等の勤務先から、医療業界専任コンサルタントがあなたの希望に合った職場をご提案しますので、ぜひお気軽にご相談ください。

ファルマラボ編集部

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記事掲載日: 2022/11/30

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