- 公開日:2019.06.06
- 更新日:2024-02-22
【若手薬剤師必見】勉強方法や継続のコツを解説!おすすめの参考書やスマホアプリも紹介
薬剤師は生涯勉強。知識を向上させることで、薬に対する理解度が深まり、よりよい服薬指導ができるようになり、患者さまによりわかりやすく、正しい薬の情報を届けられるようになります。しかし、研修会への参加、毎年のように発売される新薬の勉強、資格を取るための勉強などやることは山積みです。
しかし、薬剤師として日々の業務も忙しいため、仕事の合間など限られた時間で効率よく勉強しなければなりません。
そこでこの記事では、勉強と仕事の両立に悩む若手薬剤師向けに、【効率的な勉強方法】などを解説します。先輩薬剤師がどのように勉強してきたのかを知ることは、成長への近道です。
若手薬剤師におすすめの勉強法4選
若手薬剤師として活躍していくために、おすすめの勉強方法は下記の4つです。
下記にて、それぞれ解説していきます。
現場でわからないことは先輩に確認する
薬剤師として学びを深めるためには、わからないことや興味を持った点があった場合、ためらわずに先輩に質問しましょう。その都度疑問点を解消したり、知識の不足を補ったりすることで、より深い理解が得られます。勤務時に先輩が不在の場合は、疑問点をメモしておき、あとから先輩に確認すると良いでしょう。先延ばしにせず日々の勤務の中で学習を積み重ねることは、薬剤師のスキル向上につながります。
知識を深めたい分野は勉強会やセミナーへ参加する
薬剤師として働くなかで、自分自身が知識を深めたい分野や、さらに追求したいと考える分野が出てくるかもしれません。その際は勉強会やセミナーなど、いわゆる研修会へ参加するのが良いでしょう。
2023年は日本薬剤師会が開催する病院診療所薬剤部に対する研修会が2023年に実施されており、2024年には製薬薬剤師に対する研修会も予定されています。また日本薬剤師研修センター主催でも、さまざまな研修会が開催されています。内容によってはオンラインで参加できる研修会もあるため、忙しい薬剤師の方でも合間をぬって勉強できます。
知識を深めて漢方薬・生薬認定薬剤師や小児薬物療法認定薬剤師といった資格取得を目指すなど、キャリアアップを検討するきっかけにもなるかもしれません。
書籍を購入または論文を読む
必要に応じて書籍の購入や論文を読むのも良いでしょう。研修会と異なり、これらは自身のタイミングで学びを深められるのがメリットです。また、論文は最新の情報を知ったり、薬理に関する知見を深めたりするのにもおすすめです。
書籍は、持ち歩きしやすいハンドブックやポケットブックタイプも販売されています。職場で知らない薬を見て「この薬をもっと知りたいな」と思ったとき、その場ですぐポケットから書籍を出して知見を深めるなど、仕事の合間に活用するのも良いでしょう。
学習アプリを活用する
書籍よりも手軽な学習方法として、スマホやタブレットなどでの勉強方法がおすすめです。通勤時間や空き時間を活用するために、スマートフォンやタブレットなどに学習アプリをインストールしておきましょう。
また、普段SNSや動画をみている空き時間を、学習アプリを使う時間に変えてみましょう。学習アプリは、通勤時間や休憩時間などのいつもの空き時間を有効的に勉強時間として使うことができます。
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若手薬剤師の勉強におすすめ参考書&学習アプリ
ここまで勉強方法の選択肢として書籍や学習アプリを活用する方法を紹介しました。
そこで若手薬剤師が勉強するのに、おすすめの参考書や学習アプリをそれぞれ紹介していきます。
先輩薬剤師が選出!おすすめの参考書は?
まずはおすすめの参考書を紹介します。
1:薬局で使える実践薬学(山本雄一郎)
著者:山本雄一郎
出版社:日経BP社
発行年:2017年
服薬指導や処方監査など、薬剤師が普段疑問を抱きやすい場面をストーリー仕立てで解説しています。
ストーリー仕立てのための普段書籍を読み慣れていないという方にもおすすめです。同系統の薬剤の使い分けなど、患者さまが抱えやすい疑問にも触れているため、これから薬剤師としてさまざまな現場をこなしていく新人薬剤師にもニーズの高い書籍といえるでしょう。
2.薬効別 服薬指導マニュアル 第10版(田中良子ほか)
著者:田中良子ほか
出版社:じほう
発行年:2022年
薬剤師向けと患者さま向けの服薬指導情報書で、第10版は2022年に発行された2024年1月時点での最新版です。
新薬の登場に伴って順次新しいものが発行されていくマニュアルのため、最新のものを逐一チェックしていくのが良いでしょう。
幅広い世代の薬剤師に注目され続けている書籍のため、学びを深めるためにも保有しておくと良いかもしれません。
書籍については上記の他にも以下のリンクで詳しく紹介しているので、参考にしてください。
若手薬剤師の必読書。スキルアップに役立つおすすめ本9選
スキマ時間で手軽に!おすすめの学習アプリは?
次におすすめの学習アプリについて紹介していきます。
【1】ファルマラボ+
添付文書検索機能がついた、薬剤師向けの情報メディアアプリです。
医療用薬品とOCT薬品のどちらも検索でき、改訂情報も毎月反映されるため、新しい情報も逃さず入手できます。また薬剤師として働く上で役立つコラムも配信されています。
【2】薬トレ 保険調剤
薬剤師の実務スキルを向上させる目的で作られたアプリです。調剤報酬の仕組みや処方せんの読み取り方といった基本から、直近の調剤報酬改定についても反映した保険制度についても学ベます。新人薬剤師はもちろん、中堅以降の薬剤師層も活用できるアプリです。
この他にも業務に役立つアプリを以下のリンクで詳しく紹介しているので、参考にしてください。
薬剤師が持っておくべき【無料スマホアプリ7選】
若手薬剤師が勉強を続けるコツ
最後に若手薬剤師が勉強を継続していくためのコツを解説していきます。
主なコツは下記の3つです。
それぞれ詳しくみていきましょう。
移動時間や隙間時間を活用する
前述のように書籍や学習アプリは隙間時間を活用して学習することができます。これらを利用して移動時間や隙間時間を有意義なものにしていきましょう。
勉強を継続するためには、日々の習慣化が大切です。通勤は毎日のことであり、その時間に勉強する習慣をつけると、自然と毎日勉強が続くようになります。移動時間を有効に使って学習する良い機会です。車出勤の方でも、昼休憩などの隙間時間を活用すると良いでしょう。
またファルマラボが提供するアプリの活用や、pdfの活用もおすすめです。
下記からダウンロードしてみてください。
服薬指導のポイント<症例8選> ダウンロードはこちら ▼栄養指導のポイントを知って服薬指導スキルをワンランクアップ!
服薬指導に役立つ!薬剤師の栄養指導<症例8選> ダウンロードはこちら ▼頻出の薬剤別に、ハイリスク薬の服薬指導が学べる!
ハイリスク薬における服薬指導のポイント ダウンロードはこちら
勉強をする習慣をつける
忙しくしていると、なかなか勉強をする時間が取れないこともあるでしょう。忙しい中でも継続的に勉強していくためには、日々の勉強を習慣化していくことが大切です。朝活や夜活のように時間を決めて習慣的に勉強したり、休日は図書館に行くといった勉強する計画を決めたりするなど、日常生活に習慣として勉強時間を組み込むようにしましょう。
最初は慣れないかもしれませんが、慣れてくると勉強の習慣が体にしみついてきて、苦痛を感じずに勉強を継続できるでしょう。
移動時間や隙間時間を活用する
まとまった時間が取れないという方は、隙間時間を活用して日々の勉強を習慣化していくことが大切です。
たとえば通勤時間を勉強に充てることで、自然と毎日勉強時間が取れるようになります。通勤時間以外にも、休憩などの隙間時間を活用すると良いでしょう。
その際は、書籍や学習アプリを活用することで手軽に学習できます。
資格取得や学会参加など目標や期日を決める
興味のある学会や資格が見つかったときは、資格取得や学会参加を目標に、勉強する計画をたててみたり、勉強の期日を決めて追い込んでみたりするのも一つのコツです。明確な目標があると、勉強を継続するモチベーションが上がりやすくなります。
学生時代の勉強は「目標や期日があったからこそ頑張れた」と感じている人ほど、おすすめの方法です。学生時代の大学受験や期末試験のように、目標や期日を設けてみて学習をすると良いでしょう。
薬剤師がスキルアップするには?勉強法や専門資格の取得などについて解説
忙しい若手薬剤師の勉強は参考書やアプリを活用して効率よく学ぼう
ここまで勉強と仕事の両立に悩む若手薬剤師向けに、効率的な勉強方法や勉強を継続するためのコツを解説しました。
薬剤師として第一線で活躍し続けるためには、常に知識を向上させていく必要があります。しかし、社会人として忙しく働くなかで勉強を継続するのは、簡単なことではありません。
だからこそ、時間捻出の仕方や勉強方法を工夫していく必要があるでしょう。
限られた時間で効率的に知識を深めるには、参考書やアプリなど様々な媒体を活用することもおすすめです。
この記事を参考に、今一度ご自身の勉強スタイルを見直してみてはいかがでしょうか。
ファルマラボ編集部
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