- 公開日:2016.09.19
薬剤師の仕事内容にも役立つ資格「サプリメントアドバイザー」
国内におけるセルフメディケーションの推進も関連し、薬剤師の仕事内容にも役立つサプリメントアドバイザー資格が注目されています。取得方法やメリットを見てみましょう。
サプリメントのプロフェッショナル資格
健康食品やサプリメント活用のプロフェッショナルとの位置づけにあり、健康食品販売店舗やドラッグストアに所属して、個人個人の栄養状態を評価し、保健機能食品やサプリメントについての知識をもとに幅広く生活習慣に対するアドバイスを行います。
薬剤師資格と合わせて保有することで医学的根拠に基づいた専門的なアドバイスも可能となり、消費者の心強いパートナーとして活躍できます。 セルフメディケーションの考え方が主流になるにつれてサプリメントへの注目度が高まり、サプリメントアドバイザーの重要性は増す一方です。
今後ますますニーズが高まるものと考えられ、消費者の健康増進とヘルスケアに深く携わりたいと思うなら、ぜひ取得を目指したい資格の一つと言えます。
健康食品に関する悩みに幅広く対応
サプリメントアドバイザー資格取得に際しては、医薬品との違いや安全性を考慮した使用方法など、幅広い知識を学びます。
栄養学や生活習慣病といった医学的観点と組み合わせて学習を進めることになるので、予防医療や健康増進に役立つ総合的な知識を習得でき、患者さまの幅広いニーズに対応できるプロフェッショナル人材としての成長が見込まれます。
ドラッグストアや薬局は健康相談の場として地域医療に貢献する役割も担っているため、患者さまのあらゆる不安や心配事を解消していく必要があります。
何となく身体がだるい、疲れがとれないなどの症状を抱える患者さまにとって、健康食品やサプリメントは気軽に利用できるサポート食品という印象も強く、症状をふまえた正しいアドバイスをしてくれる専門家へ高い需要が集まります。
薬剤師資格を持っている人材なら普段使っている薬との飲み合わせもアドバイスできるため、服薬事故防止にも一役買います。
資格取得までの流れをおさらい
資格取得までのステップですが、日本臨床栄養協会に入会したうえで、指定の講座の受講や学術大会への参加により知識を深め、認定試験を受け、合格すると資格の認定を受けられます。
入会手続きを終えないとエントリーはできないので気をつけましょう。
試験は受験願書、会員証のコピー、研修単位を証明できるもののコピーと受験料の振込を証明するコピーといった各種必要書類を取り揃えて提出し、受験申込をして臨みます。 その試験に合格すると、日本臨床栄養協会から認定証と認定カードが発行され、晴れて認定取得が完了となります。
認定試験を合格すれば学習が終わるわけではなく、資格は有効期限が5年なので、更新手続きが必要となります。
更新にあたっては改めて一定の研修単位が必要となり、レベルアップセミナーに出たり講座を再受講したりして、最新知識を学びます。
新しい商品が次々に発表される健康食品分野において高度な知識を維持するための工夫であり、多様な消費者ニーズに対応するために不可欠な取組みと考えましょう。
厚生労働省も取得を後押し
厚生労働省は、健康で上質な生活を送るには消費者自ら積極的に健康づくりを意識する必要があるとしていて、正しい摂取方法に従った場合に保健機能食品が有効に作用すると認めています。
反面、不適切な使用によって健康が損なわれるリスクも危惧されていて、適切な用法をアドバイスできる専門人材の育成が急がれます。
保健機能食品や健康食品の情報提供を受ける場所として、販売店舗だけでなく病院などの医療機関もあげていることから、薬剤師が関連知識を身につける有効性が読み取れます。
サプリメントアドバイザー研修を受けることで職場において一定の地位を確保し、患者さまのアドバイスにあたることができるはずです。 培った知識を面接でアピールすることで、転職が有利に働くケースも想定され、今後ますます需要が高まっていく資格です。 周囲に先駆けて資格取得をねらい、消費者の需要に対応できる優秀なスキル保有者として活躍しましょう。
まとめ〜薬剤師の仕事内容にも役立つ資格「サプリメントアドバイザー」
- 1.サプリメントのプロフェッショナル資格
- 健康食品やサプリメントに関する広範な知識を証明するプロフェッショナル資格で、健康意識の高まりを背景にした一定の需要があります。 セルフメディケーションを支える立場の薬剤師さんに役立つ資格の一つと言えるでしょう。
- 2.健康食品に関する悩みに幅広く対応
- 資格を取得すると、予防医療や健康増進に関する分野で活躍できます。 地域の人々の何気ない相談を受付けて的確なアドバイスをすることで信頼を得ていくやりがいのある仕事です。
- 3.資格取得までの流れをおさらい
- 資格を取得するには日本臨床栄養協会に入会して、一定のキャリア要件を満たした人だけが参加できる研修を受講した後に認定試験に合格することが必要です。 取得して終わりではなく、更新のためには継続的学習も必要です。
- 4.厚生労働省も取得を後押し
- 取得にあたって一定の労力が必要ですが、厚生労働省も後押しをする社会的意義が大きい資格と言えます。 転職に有利に働く可能性も考慮して、計画的に学習を進めてみてはいかがでしょうか。
ファルマラボ編集部
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