服薬指導に活かす医薬品情報

バラクルード錠

Q

何のお薬?処方目的は?

A

適応症は「B型肝炎ウイルスの増殖を伴い肝機能異常が確認されたB型慢性肝疾患におけるB型肝炎ウイルス増殖抑制」です。

Q

用法・用量は?

A

食事の影響により吸収率が低下するため空腹時(食後2時間以降かつ次の食事の2時間以上前)に1日1回1錠を経口投与します。なお、ラミブジン不応(ラミブジン投与中にB型肝炎ウイルス血症が認められる又はラミブジン耐性変異ウイルスを有する等)の場合、1日1回2錠投与が添付文書上で推奨されていますが、核酸アナログ製剤を併用する場合もあります。

                

Q

投与時の注意点は?

A

B型肝炎の治療終了後に肝炎の急性増悪が報告されているため、数ヵ月は症状や検査値の観察を行い、必要に応じ再治療を行うこともあります。

           

Q

副作用について

A

重大な副作用として、肝機能障害、投与終了後の肝炎の悪化、アナフィラキシー様症状、乳酸アシドーシスがあります。

主な副作用は、鼻咽頭炎、頭痛、下痢、背部痛、不眠症等です。

Q

腎障害時の注意点・相互作用

A

腎障害時は、高い血中濃度が持続するおそれがあるため、用法・用量の目安が出されています。また、本剤は主に腎臓から排泄されるため、腎機能を低下させる薬剤や尿細管分泌により排泄される薬剤と併用する場合には副作用の発現に注意が必要です。

Ccr(mL/min) 通常用量 ラミプジン不応患者
30以上50未満 0.5mgを2日に1回 1mgを2日に1回
10以上30未満 0.5mgを3日に1回 1mgを3日に1回
10未満 0.5mgを7日に1回 1mgを7日に1回

血液透析又は

接続携行式腹膜透析患者

0.5mgを7日に1回 1mgを7日に1回
血液透析日は透析後に投与する

※腎障害患者における用法・容量の目安

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派遣薬剤師のススメP
掲載日: 2019/07/18
※医薬品情報は掲載日時点の情報となります