ムコスタ点眼液
Q |
何のお薬?用法・用量、使用上の注意点は? |
A |
適応症は「ドライアイ」です。通常、1回1滴、1日4回点眼します。 使用の際は、点眼容器の底に沈殿した薬剤を分散させるために、点眼容器の下の部分を持ち、容器の丸くふくらんだ部分をしっかりはじいてから使用します。保管状態によって粒子が分散しにくくなる場合があるため、点眼口を上向きにして保管します。また、アルミピロー開封後は光に不安定なため、遮光し室温で保管します。 |
Q |
作用機序は? |
A |
涙は油層・水層・ムチン層の3層からなります。この3層はそれぞれ異なる働きを有しており、油層が水分の蒸発を防ぎ、水層が角膜や結膜に栄養分を与え、ムチン層が目の表面での涙の安定を保っています。 ドライアイは、様々な要因によって起こる涙液及び角結膜上皮の慢性疾患で、眼不快感や視機能異常等の症状を伴う疾患です。近年、VDT作業(パソコンやスマートフォン等の画面表示機器(Visual Display Terminal)を用いた作業)の増加や室内環境の変化により、ドライアイ患者は増加しています。 ドライアイでは、角膜及び結膜上皮の障害により、眼表面のムチン量が減少し水層を安定化させる機能が障害されます。この涙液の不安定化が、さらなる角結膜上皮障害をもたらすと考えられています。本剤は、ムチンの産生を促すことで涙液の安定性を保ち、ドライアイ治療に効果を示します。 |
Q |
注意すべき副作用は? |
A |
主な副作用は苦味、眼刺激感、眼そう痒、霧視です。 本剤の有効成分であるレバミピドには苦味があり、点眼液が鼻涙管を経て若干量でも鼻咽頭へ流れると苦味を感じてしまいます。しかし点眼後にまぶたを閉じ、1~5分間涙嚢部を圧迫することで、苦味等の副作用を防ぐことができます。 また、本剤の点眼後一時的に目がかすむことがあるため、機械類の操作や自動車等の運転には注意します。 |
Q |
ソフトコンタクトレンズ装着時の使用は? |
A |
本剤の有効成分がレンズに吸着することがあります。そのため、ソフトコンタクトレンズを装着したまま点眼した際に目に違和感を覚えた場合は、眼科医に相談していただきましょう。 |
掲載日: 2020/07/09
※医薬品情報は掲載日時点の情報となります
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