服薬指導に活かす医薬品情報

ルパフィン錠

Q

何のお薬?処方目的は?

A

効能・効果は「アレルギー性鼻炎、蕁麻疹、皮膚疾患(湿疹・皮膚炎、皮膚そう痒症)に伴うそう痒」です。

「蕁麻疹診療ガイドライン2018」では鎮静性の低い第2世代抗ヒスタミン薬として推奨薬剤に追加されています。

Q

用法・用量は?

A

通常、12歳以上の小児及び成人にはルパタジンとして1回10mg1日1回経口投与します。食事による臨床上の影響はないとされ、食前・食後の指示はありません。効果不十分な場合、1回20mgに増量することができます。

Q

作用機序は?

A

選択的ヒスタミンH1受容体拮抗作用に加えて、炎症や気管支収縮等に関与するケミカルメディエーターである血小板活性化因子(PAF)受容体への拮抗作用を併せ持っています。これにより血管拡張や血管透過性の亢進、知覚神経刺激等の即時性アレルギー症状を抑制するとともに、白血球の遊走活性化も抑えることから、遅延型アレルギー症状の抑制効果もあります。 また、ルパタジンの代謝物のうち、デスロラタジンとその水酸化体はヒスタミン受容体に対する拮抗作用を有し、効果発現に寄与しています。

Q

使用上の注意点は?

A

眠気を催すことがあるので、服用中は自動車の運転等、危険を伴う機械の操作に従事させないよう注意します。

Q

注意すべき副作用は?

A

主な副作用として眠気、口渇、倦怠感等が報告されています。また、重大な副作用として、てんかんや痙攣、肝機能障害等が報告されています。てんかんの既往のある患者さまでは服用後に発作があらわれることがあります。

Q

相互作用は?

A

本剤は、主として肝代謝酵素CYP3A4で代謝されます。併用禁忌はありませんが、エリスロマイシンやケトコナゾール等のCYP3A4阻害剤やグレープフルーツジュースは、本剤の代謝を阻害するため併用注意です。併用薬や飲食物について十分に情報収集してください。また、中枢神経抑制作用が増強される可能性があるためアルコール(飲酒)との併用も注意となっています。

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派遣薬剤師のススメP
掲載日: 2020/12/24
※医薬品情報は掲載日時点の情報となります