ミネブロ錠
Q |
何のお薬?処方目的は? |
A |
「高血圧症」が適応症です。 Ⅰ、Ⅱ度の本態性高血圧に加え、Ⅲ度高血圧症患者、原発性アルドステロン症患者、並びに中等度腎機能障害又はアルブミン尿を有する2型糖尿病を伴う高血圧症患者にも良好な降圧効果を示しています。 |
Q |
用法・用量は? |
A |
通常、成人にはエサキセレノンとして2.5mgを1日1回経口投与します。効果不十分な場合、1回5mgまで増量することができます。単回経口投与では食事の影響は認められませんでした。 |
Q |
注意すべき患者さまは? |
A |
中等度の腎機能障害(eGFR 30mL/min/1.73m2 以上60mL/min/1.73m2未満)患者及びアルブミン尿又は蛋白尿を伴う糖尿病患者では、1.25mgを 1日1回投与から開始し、状態に応じて投与開始から4週間以降を目安に2.5mgを1日1回投与へ増量します。 |
Q |
作用機序は? |
A |
尿中のNa及び水分の再吸収、K排泄の促進に関与するアルドステロンとミネラルコルチコイド受容体(MR)との結合を選択的に阻害し、MRの活性化を抑制することで降圧作用を示します。 同様の作用機序を持つ薬剤としてスピロノラクトン(アルダクトンA)とエプレレノン(セララ)があります。適応症、副作用や相互作用等に違いがありますので、患者さまに適した薬剤が選択されているかも確認するようにしましょう。 |
Q |
使用上の注意点は? |
A |
高カリウム血症があらわれることがあるので、血清カリウム値を原則として投与開始前、投与開始後(又は用量調節後)2週以内及び約1ヵ月時点に測定、その後も定期的に測定することとされています。 また、降圧作用に基づくめまい等があらわれることがあるので、高所作業、自動車の運転等危険を伴う機械の操作に注意が必要です。 |
Q |
注意すべき副作用は? |
A |
重大な副作用として高カリウム血症が報告されています。投与中に血清カリウム値が5.0mEq/L を超えた場合には減量を考慮、5.5mEq/L 以上の場合は減量または中止、6.0mEq/L 以上の場合には直ちに中止します。 主な副作用として、血中尿酸増加、高尿酸血症、血清カリウム値上昇が報告されています。 |
Q |
相互作用は? |
A |
血清カリウム値が上昇するおそれがあるため、カリウム保持性利尿剤、アルドステロン拮抗剤、カリウム製剤と併用禁忌です。 ACE阻害剤やARB等はカリウム貯留作用が増強するおそれがあるため併用注意です。また、本剤は主に肝代謝酵素CYP3Aで代謝されますので、強いCYP3A阻害剤及び、誘導剤も併用注意です。 |
掲載日: 2021/03/25
※医薬品情報は掲載日時点の情報となります
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