ジェミーナ配合錠
- 何のお薬?処方目的は?
- 用法・用量は?
- 2通りの投与方法があるのは?
- 作用機序は?
- 注意すべき副作用は?
- 注意すべき患者さまは?
- 相互作用は?
Q |
何のお薬?処方目的は? |
A |
「月経困難症」を適応症とします。 |
Q |
用法・用量は? |
A |
原則として月経第1~5日目に服用を開始します。2通りの投与方法が選択可能です。
①28日周期投与:21日投与+7日休薬 1日1錠を毎日一定の時刻に21日間連続経口投与し、その後7日間休薬します。28日間を1周期とし、出血が終わっているか続いているかにかかわらず、29日目から次の周期を開始します。②"連続投与":77日投与+7日休薬 1日1錠を毎日一定の時刻に77日間連続経口投与し、その後7日間休薬します。84日間を1周期とし、出血が終わっているか続いているかにかかわらず、85日目から次の周期を開始します。 77日間連続投与の場合、28錠シート2枚と21錠シート1枚を用います。 |
Q |
2通りの投与方法があるのは? |
A |
いわゆる"連続投与"(77日投与+7日休薬)は、28日周期投与に比べ月経回数を減らすことにより疼痛を軽減することが期待されます。一方、28日周期投与は、"連続投与"に比べ破綻出血の発生が少ないメリットがあります。 |
Q |
作用機序は? |
A |
排卵抑制作用及び子宮内膜増殖抑制作用により、プロスタグランジンの産生を抑制し、子宮平滑筋収縮等による疼痛を緩和すると考えられます。 子宮内膜増殖抑制により、月経時(休薬期間)の出血量が少なくなる傾向がみられます。月経がない場合もあります。 本剤を避妊目的で使用してはいけません。 |
Q |
注意すべき副作用は? |
A |
主な副作用は、頭痛、悪心等のほか、不正子宮出血は服用初期に多いとされています。臨床試験では体重の変化はほとんどみられませんでした。 重大な副作用に、血栓症があります。患者さまには禁煙を指導します。また、血栓症が疑われる症状(下肢の疼痛・腫脹・しびれ・発赤・熱感、嘔気・嘔吐等)がある場合は直ちに服用を中止し、救急医療機関を受診するように説明します。 |
Q |
注意すべき患者さまは? |
A |
35歳以上で1日15本以上の喫煙者は、心筋梗塞等の心血管系の障害が発生しやすくなるとの報告があり禁忌です。その他、高血圧の患者、血管病変を伴う糖尿病患者、脂質代謝異常のある患者、前兆を伴う片頭痛の患者、手術前4週以内、手術後2週以内等、多数の禁忌項目があります。 |
Q |
相互作用は? |
A |
副腎皮質ホルモン、三環系抗うつ薬、シクロスポリン、テオフィリン、オメプラゾール、チザニジンの代謝を抑制し、これらの薬剤の効果を増強する可能性があります。他にも血糖降下剤、アセトアミノフェン等併用注意の薬剤が多数あります。 |
掲載日: 2021/10/28
※医薬品情報は掲載日時点の情報となります
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