胃腸薬である太田胃散と太田胃散A<錠剤>、それぞれの成分は同じ?異なる?

Q

胃腸薬である太田胃散と太田胃散A<錠剤>、それぞれの成分は同じ?異なる?

    太田胃散には、ケイヒやウイキョウといった7種の健胃生薬や4種の制酸成分、1種の消化酵素が配合されており、8歳から服用ができます。弱った胃を元気にし、飲みすぎ、食べすぎ、胃のもたれなどの不快な症状の改善にとくに適した胃腸薬といえるでしょう。

    太田胃散A<錠剤>は、リパーゼAP6やプロザイム6といった4種の消化成分、3種の制酸成分、3種の健胃生薬成分が配合されており、5歳から服用ができます。作用としては、脂肪・たん白質・炭水化物を効率良く分解することで、肉類などの脂っこい食事で起こる「胃もたれ」「胸やけ」などの症状の改善にとくに適した胃腸薬といえるでしょう。

    太田胃散は指名での購入も多い商品ですが、この2商品は単なる錠剤と散剤の違いだけでなく、配合成分が異なるため、お客さまへの説明時には注意しましょう。

    服薬指導POINT

    太田胃散および太田胃散A<錠剤>は、透析療法を受けている人の服用は、「してはいけないこと(禁忌)」ですので販売時には注意しましょう。

    鈴木 伸悟さんの写真
    鈴木 伸悟(すずき・しんご)さん
    有限会社ウインファーマ セルフメディケーション推進室室長。過去に勤めていた大手ドラッグストアでは特定のOTC医薬品販売で全国首位を獲得した経歴を持ち、自身でもSNSを通して薬剤師・登録販売者向けにOTC医薬品の役立つ情報発信を行う。日経DIプレミアムではコラムの連載を持つなど多方面に活躍している。
    掲載日: 2023/07/10
    ※医薬品情報は掲載日時点の情報となります

    あわせて読まれている記事