眠気防止薬であるカフェロップに配合される無水カフェインの1日量として正しいものは?

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眠気防止薬であるカフェロップに配合される無水カフェインの1日量として正しいものは?

眠気防止薬のカフェロップは、無水カフェインを500mg(1日量12粒中)配合しています。1回4粒で、服用間隔を4時間以上あけて1日3回の服用ができます。2粒中にコーヒー約1杯分に相当するカフェインを含有しています。

カフェロップは、胃酸過多の症状のある人、心臓病や胃潰瘍の診断を受けた人は「してはいけないこと(禁忌)」であるため、確認が必須です。

またコーヒーやお茶等のカフェインを含有する飲料と同時に服用できません。販売時には、短期間の服用にとどめ、連用しないように指導しましょう。

服薬指導POINT

カフェインを過剰に摂取した場合、中枢神経系の刺激による中毒症状を来すことがあります。悪影響が生じないカフェインの最大摂取量は、健康な成人で400mg/日が目安とされています。こうしたことからカフェインを配合したOTC医薬品を販売する際は、用法用量などをしっかり守り、医薬品やエナジードリンク(売れ筋の商品では1本にカフェインが100mgを超えるものが多い)等の食品とのカフェインの重複に十分注意するよう指導しましょう。

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鈴木 伸悟(すずき・しんご)さん
有限会社ウインファーマ セルフメディケーション推進室室長。過去に勤めていた大手ドラッグストアでは特定のOTC医薬品販売で全国首位を獲得した経歴を持ち、自身でもSNSを通して薬剤師・登録販売者向けにOTC医薬品の役立つ情報発信を行う。日経DIプレミアムではコラムの連載を持つなど多方面に活躍している。
掲載日: 2024/01/19
※医薬品情報は掲載日時点の情報となります

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