解熱鎮痛薬のイブシリーズのうち、鎮静成分が含まれていないものは?

Q

解熱鎮痛薬のイブシリーズのうち、鎮静成分が含まれていないものは?

上記の解熱鎮痛薬のうち、イブスリーショットプレミアムには鎮静成分が含まれていません。
一方、イブA錠やイブクイック頭痛薬DXには、鎮静成分であるアリルイソプロピルアセチル尿素が配合されており、服用後に眠気があらわれることがあります。

そのため、イブA錠やイブクイック頭痛薬DXの服用後には、乗物または機械類の運転操作は「してはいけないこと(禁忌)」とされており、服用時には注意が必要です。

イブスリーショットプレミアムには、1回量(3錠)あたり、イブプロフェン195mg、アセトアミノフェン195mg、酸化マグネシウム70mg、無水カフェイン65mgが配合されており、2種の鎮痛成分が配合されている特徴があります。(1日2回の服用が限度)

また、イブスリーショットプレミアムは15歳以上から服用できますが、心臓病や腎臓病、肝臓病、全身性エリテマトーデス、混合性結合組織病の診断を受けた人や、胃・十二指腸潰瘍、潰瘍性大腸炎、クローン病にかかったことのある人は、服用前に「相談すること」として注意が必要です。

服薬指導POINT

イブスリーショットプレミアムは、3~4回服用しても症状がよくならない場合は服用を中止し、医師、歯科医師、薬剤師または登録販売者に相談するよう指導しましょう。

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鈴木 伸悟(すずき・しんご)さん
株式会社メディカルガーデン OTCセルフメディケーション推進室 室長。過去に勤めていた大手ドラッグストアでは特定のOTC医薬品販売で全国首位を獲得した経歴を持ち、自身でもSNSを通して薬剤師・登録販売者向けにOTC医薬品の役立つ情報発信を行う。日経DIプレミアムではコラムの連載を持つなど多方面に活躍している。
▼公式ホームページ
https://suzukishingo.com/
掲載日: 2024/12/20
※医薬品情報は掲載日時点の情報となります

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