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  • 公開日:2024.10.10

第110回薬剤師国家試験(2025年)はいつ?日程や時間割、合格率などを解説!

第110回薬剤師国家試験(2025年)はいつ?日程や時間割、合格率などを解説!

薬剤師国家試験は、薬剤師免許を取得するために合格する必要がある試験で、厚生労働省が毎年実施しています。薬剤師に必要とされる倫理観や使命感、薬学の理論、医療現場で必要とされる知識や技能、態度などのほか、薬学の知識や実践能力が体系的に修得できているかなどが評価されます。

今回は、第110回国試の日程や時間割、試験当日の持ちもの、過去の国試の合格基準と合格率などを解説します。

第110回薬剤師国家試験の日程や試験地、合格発表日

第110回国試の日程や試験地は次の通りです。具体的な試験会場は例年12月ごろ発表されます。

試験日

2025年(令和7年)2月22日(土)、 23日(日)

試験地

北海道、宮城県、東京都、石川県、愛知県、大阪府、広島県、徳島県及び福岡県

合格発表日

2025年(令和7年)3月25日(火)午後2時

※厚生労働省ホームページの「資格・試験情報」のページで、受験地と受験番号が掲載され発表。合格者には合格証書が郵送される。

▼参考資料はコチラ
薬剤師国家試験|厚生労働省

試験科目と当日の時間割

試験様子

試験問題は、薬剤師としてとくに必要不可欠な基本的資質を確認する「必須問題」と、薬剤師が直面する一般的課題を解釈・解決するための資質を確認する「一般問題」に分けられています。各問題の試験科目と問題数は次の通りです。

【必須問題】(90問)

物理・化学・生物、衛生、薬理、薬剤、病態・薬物治療、法規・制度・倫理、実務

【一般問題】(255問)

  • 薬学理論問題(105問)
  • 物理・化学・生物、衛生、薬理、薬剤、病態・薬物治療、法規・制度・倫理

  • 薬学実践問題(150問)
  • 物理・化学・生物、衛生、薬理、薬剤、病態・薬物治療、法規・制度・倫理、実務

        

    ※「実務」20問、およびそれぞれの科目と「実務」を関連させた複合問題130問からなる。

    試験当日の時間割

    試験の時間割は、例年12月ごろに発表されます。

    前回の第109回国試の時間割を紹介しますので、参考にしてください。

        

    第109回国試の時間割

    1日目

    試験時間 問題区分・科目 問題数
    9:30〜11:00
    (90分)
    必須問題試験
    (物理・化学・生物、衛生、薬理、薬剤、病態・薬物治療、
    法規・制度・倫理、実務)
    90問
    12:30〜15:00
    (150分)
    一般問題試験(薬学理論問題)
    (物理・化学・生物、衛生、法規・制度・倫理)
    60問
    15:50〜17:45
    (115分)
    一般問題試験(薬学理論問題)
    (薬理、薬剤、病態・薬物治療)
    45問

    2日目

    試験時間 問題区分・科目 問題数
    9:30〜11:35
    (125分)
    一般問題試験(薬学実践問題)
    (物理・化学・生物、衛生)【実務】
    50問
    13:00〜14:40
    (100分)
    一般問題試験(薬学実践問題)
    (薬理、薬剤)【実務】
    40問
    15:30〜18:00
    (150分)
    一般問題試験(薬学実践問題)
    (病態・薬物治療、法規・制度・倫理、実務)【実務】
    60問

    ※【実務】は、実務以外の科目と関連させた複合問題として出題されるもの

    出願期間

    第110回国試の出願期間は、2025年(令和7年)1月6日(月)から1月16日(木)までです。この期間に受験に関する書類を郵送または直接持参して提出する必要があります(郵送が推奨されています)。

    出願の際に必要な書類は、厚生労働省のホームページに記載されています。余裕を持って準備できるように事前に確認しておくとよいでしょう。

    ▼参考資料はコチラ
    薬剤師国家試験|厚生労働省

    合格基準と合格率

    前回の第109回国試の合格基準は次の通りで、合格点(ボーダー)は210点でした。

    第109回国試の合格基準

    以下のすべての基準を満たした方が合格となりました。

  • 全問題の得点が210点以上(345点換算)
  • 必須問題について、全問題への配点の70%以上で、かつ、構成する各科目の得点がそれぞれ配点の30%以上
  • 禁忌肢問題選択数は2問以下
  • 第109回国試の結果は次の通りで、合格率は68.43%でした。

    第109回国試の結果

    受験者数 13,585人

    合格者数 9,296人 合格率 68.43%

    試験当日の持ちもの

    試験アイテム

    余裕を持って試験を受けるために、前日までに持ちものを準備しておくとよいでしょう。

    試験会場にはごみ箱が設置されていないため、ごみを入れる袋を持っていくのがおすすめです。また、試験中に机の上に置くことができるのは、筆記用具、定規、受験票、特別に許可されたもののみとなりますので、注意しましょう。

    持ちもの

  • 受験票
  • 受験者留意事項(受験票と同封)
  • 黒のボールペン
  • HBの鉛筆またはシャープペンシル
  • 消しゴム(砂消しゴムは不可)
  • 鉛筆削り
  • 腕時計(電卓、通信、メモなどの機能がないもの)
  • 昼食
  • 定規(三角定規、分度器機能付きは不可)
  • 現金

  • 必要に応じて持参

  • マスク
  • 防寒着
  • カイロ
  • スマートフォン(必要に応じて充電器も)
  • ハンカチ
  • ティッシュ
  • 飲み物
  • ノート・参考書・タブレット
  • 雨具(折りたたみ傘など)
  • おやつ
  • ゴミ袋
  • 常備薬・生理用品
  • メガネ・コンタクトレンズ
  • ※試験時間中の使用には申請が必要

    使用禁止

  • 置時計
  • コンパス
  • 合格後の薬剤師免許証の申請

    国試合格後、免許申請を行い、厚生労働省で管理する薬剤師名簿に登録されることで、薬剤師として業務を行うことができます。免許証の交付には、最長で5カ月程度かかることもありますので、すみやかに申請するようにしましょう。

    薬剤師免許証の申請 大まかな流れ

    1.合格発表

    2.合格証書(ハガキ)が届く

    3.薬剤師免許の申請

    住所地の最寄りの保健所もしくは都道府県庁へ申請

    4.薬剤師名簿に登録(申請から約2ヶ月後)

    厚生労働省にて申請書類の審査後、薬剤師名簿に登録される

    5.免許証が届く(登録から約2ヶ月後)

    厚生労働省から都道府県庁を経由して、免許証が届く

    まとめ

    今回は、薬剤師国家試験について、日程や時間割、試験当日の持ちもの、過去の国試の合格基準と合格率などを解説しました。

    国試に向けて勉強してきたことが発揮できるように、事前に国試の情報を確認し、準備をしておきましょう。

    ファルマスタッフ薬学生は、みなさんの国試合格を心から願っています。

    ファルマラボ編集部

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    記事掲載日: 2024/10/10