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  • 公開日:2016.09.13

仕事の仕方を変えることで残業を減らすことはできる?

調剤薬局などでは残業が多いこともありますが、改善策はないのでしょうか。残業続きの薬剤師に考えてほしい仕事の仕方やスケジューリングのアイディアを紹介します。

習慣を変えると改善できる見込みがあります

残業続きの薬剤師に多く見られる考え方や仕事の仕方を変えていくと、残業を一定量までコントロールすることができます。 一人が率先して残業を「善」としない働き方をはじめると社風が変わって、周囲に良い影響が出ることもあるでしょう。

薬局内にノー残業を目指す取組みが出てくると定時帰宅する人が増えて、働きやすい職場となります。同僚や上司を巻き込んで残業を減らす動きが出てくる状態が理想で、職場全体の雰囲気が変わると働き方も変わってきます。 ワークライフバランスが叫ばれる風潮を受けて「残業を少なくしたい」と考えるのは社会人として当然の権利であって、悪い事ではありません。

ストレス過労から取り返しがつかない状況になる前に、自ら行動を起こしましょう。

優先順位の高い仕事から処理しましょう

残業続きになる薬剤師の特徴として、業務時間内に処理できないほどたくさんの仕事を抱えこむ傾向があり、それにはやるべきことの優先度を考えて行動すると改善できることがあります。

出社したらその日のうちに処理しなくてはいけないタスクを把握して、当日分が終わったら帰社する習慣をつけるだけでも、残業時間が減るはずです。 翌日以降が不安になる場合は週間スケジュールを把握して、進捗をはかるといいでしょう。 翌日分先回りして行っても次から次にタスクが増える一方で、自分が苦しくなってしまいます。

これは人材不足の職場ではよく働く人材が重宝され、仕事をどんどん任されるスタイルになるためです。 会社のためと思って行っていたとしても、業務過多から体調を崩してしまっては、全く意味がありません。

どんどんやるべきことが増えて残業になってしまう薬剤師は、スケジューリングを見直してみましょう。

職場を巻き込んで残業対策に取組みます

自分の仕事が終わっていても周囲が残業していると、つい残ってしまうことがあります。 仲間を思いやる気持ちは重要ですが、誰かが率先して定時帰宅を進めない限り残業に追われる状況が続くので、先陣を切って「お先に失礼します」と言ってみましょう。

やるべきことをこなしていれば、誰もとがめることはできません。堂々と帰宅できるはずなので、あとはチャレンジする勇気だけです。一人の前例ができると後に続く人が出てきて、職場の雰囲気が変わってきます。

隔週ごとに定時帰宅する曜日を作り徐々に定例行事化すると、周囲に率先して定時帰宅することにも慣れてきますデッドラインを意図的に設けることで仕事の作業効率もあがるので薬局にとってもメリットが大きく、歓迎されるべき習慣です。

周囲に気兼ねする気持ちから残業続きになってしまうという薬剤師は、自ら率先して社風改善につとめる意識を持ちましょう。

上司や人事部に業務量を相談しましょう

調剤薬局の中で自分にしかできない仕事が多く仕事が増えてしまうというケースでは、作業効率スケジューリングでは解決できないことがあります。 上司人事部に残業続きになっている状況を伝えて、何とか改善できないか打診しましょう。

一人の人材に過剰な負担がかかっているのは薬局としても問題なので、人材補充配置転換によって改善されることがあります。大規模な組織だと一人の負担が大きいことに上層部が気付いていないケースも考えられ、バランスの良い人材配置を意識する良い機会です。

社内人材では対応できないと考える場合、中途採用人材確保を急ぐ必要も出てきます。 一人の薬剤師に頼り切りになると、その人に不測の事態が起きた時に仕事がまわらないリスクがあり、職場にとって歓迎できる状況ではありません。

自分だけが残業続きで、仕事の仕方を変えるだけでは解決できないと考えるなら、折を見て相談を持ちかけましょう。 それが職場をよりよい形に改善するための大きな一歩となるはずです。

まとめ〜仕事の仕方を変えることで残業を減らすことはできる?

1.習慣を変えると改善できる見込みがあります
仕事の仕方や考え方を変えることで残業をコントロールすることができ、身体も気持ちも随分楽になります。 職場全体の雰囲気改善にもつながるので、自ら率先して定時帰宅に取組みましょう。
2.優先順位の高い仕事から処理しましょう
残業を減らすアイディアとして、優先度の高い仕事から処理する方法が考えられます。 デイリー、ウィークリーのスケジュールを把握して、その日にやるべきタスクをこなしたら帰宅しましょう。
3.職場を巻き込んで残業対策に取組みます
周囲に気兼ねして残業が増えてしまう場合は、周りを巻き込んで残業対策に取組みます。 職場全体の作業効率があがれば組織としてのメリットも大きく、歓迎されるべき取組みです。
4.上司や人事部に業務量を相談しましょう
どうしても自分一人の負担が大きくなってしまう状況なら、上司や人事部に相談しましょう。 ある薬剤師に頼り切りになるのは会社として好ましくない状況なので、改善に向かう見込みがあります。

ファルマラボ編集部

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記事掲載日: 2016/09/13

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