お役立ち情報
  • 公開日:2016.09.22

薬剤師が転職しやすい業種とは?

薬剤師の転職先として、ドラッグストア、調剤薬局、病院、企業などがあります。転職しやすい職場はどこか、業種による転職事情にどのような違いがあるのか見ていきます。

安定した需要が見込まれるほど有利です

安定した需要があって幅広い人材を受け入れている業種であるほど、転職しやすい環境と言えます。

最も安定した需要が見込まれるのはドラッグストアで、どの時期も一定数以上の求人案件が出ています。 一つのドラッグストアで複数人の薬剤師を受け入れることも多く、常に人材の入れ替わりが見込まれる流動性が高い職場と言えます。

薬剤師の主要な転職先候補になる調剤薬局も比較的転職しやすい業種にあげられ、希望者が多い病院になるとやや難易度が高くなります。 求人自体が少なく高度なスキルを要求する企業への転職となると狭き門になるのが通常で、高度な専門知識やキャリアが問われるものと考えましょう。

人手不足の業種は転職しやすい職場です

ドラッグストアや調剤薬局は人手不足の状況が続いていて、優秀な人材の囲い込みを進めています。

他の業種より有利に活動を進めやすく、年収などの待遇交渉がしやすい傾向が見られるため、条件面を重視して転職先を探している薬剤師の有力候補と言えるでしょう。

二つの違いをあえてあげるとしたら、大規模な組織が目立つドラッグストアでは案件に対する募集人数が多く、複数人採用もあることです。 案件数で見ると調剤薬局の多さが目立ちますが、人数ベースで考えるとドラッグストアの方が有利な場合もあります。 同期入社の転職者が多いと心強く、募集人数が多いところは研修制度などが整っている可能性が高い点もメリットです。

調剤薬局には小規模な施設もあるので、一つの案件で一人の求人というケースも考えられます。 求職者が集中する都市部においては転職難易度があがる傾向もあるため、地方の調剤薬局を狙うのも一案です。

希望者が多い業種は難易度があがります

転職先として病院を希望する薬剤師は多いのに、案件数や募集人数が限られている状況を反映して、病院は転職が難しい職場と考えられます。

とくに大学病院など希望者が集中する職場は転職難易度が上がり、研修生などで入って欠員補充を待つ人も見られます。 すぐにでも転職したい薬剤師は、慎重に検討すべき職場と言えるでしょう。

反面、専門性の高い病院において高度なスキルを要求する求人はこの限りでなく、求めるスキルとぴったりマッチする人材であれば積極的に受け入れる風潮もあります。 培ったキャリアや経験を活かして転職しようと考えるなら、魅力的かつ転職しやすい有力候補となるでしょう。

自分のスキルや求める環境とマッチする求人がないときには、時期を見送る判断も必要です。 長い目で考えてどんなキャリアを積みたいのか、どんな立場でどんな仕事をしたいのかをよく考えて、有利な選択をしてください。

職種によっても難易度が変わってきます

製薬会社の中でも特に転職難易度が高い職種とされているのは研究・開発職であり、一流大学出身の博士号保持者が大半を占めています。 高い学歴や職務経験が問われる傾向が顕著であり、転職に際してはコンサルタントを介して綿密な対策を行います。

一般会社の中で比較的転職しやすい職種としてはMRが検討できます。 医師や医療機関の責任者などにアポイントを取り付けて自社商品のアピールをする立場になるため一定のストレスがかかる仕事ですが、成績優秀者に対する報酬が出る場合もあり、やりがいが期待できます。 年収重視の転職を進めるなら、おすすめの職種と言えるでしょう。

業種による転職難易度は一つの目安にすぎないので、自分の場合はどうなのかを確認しつつ進めます。 時期によっても傾向が変わってくることもあるので、信頼できる転職コンサルタントに相談するといいでしょう。

まとめ〜薬剤師が転職しやすい職場とは?

1.安定した需要が見込まれるほど有利です
転職しやすい職場とは、安定した需要が見込まれて、どんなときも求人が出やすい職種です。 複数人材を受け入れることも多いドラッグストアなどは、転職しやすい傾向があります。 逆に、出されている求人が少なく、高度なスキルが求められる企業系への転職は、難度が高いと考えて良いでしょう。
2.人手不足の業種は転職しやすい職場です
転職しやすい職場選びの条件をもう一つ挙げるとしたら、人手不足の環境です。 ドラッグストアの他だと調剤薬局なども人材が足りない職場と言われているので、候補の一つに考えましょう。 また、都市部は応募者が多くなる傾向にあるため、地方の調剤薬局を狙うのもひとつの手です。
3.希望者が多い業種は難易度があがります
逆に難易度が高くなりやすい職場の例として、病院があげられます。 希望する人が多いのに案件数自体は限られているため、専門スキルを持った人が歓迎される傾向があります。
4.職種によっても難易度が変わってきます
製薬会社の中でも特に難易度が高くなるのが研究職で、学歴条件やこれまでの経験が問われます。 人気が高い製薬会社ならMRが狙い目で、比較的転職しやすい職種と言えます。

ファルマラボ編集部

「業界ニュース」「薬剤師QUIZ」 「全国の薬局紹介」 「転職成功のノウハウ」「薬剤師あるあるマンガ」「管理栄養士監修レシピ」など多様な情報を発信することで、薬剤師・薬学生を応援しております。ぜひ、定期的にチェックして、情報収集にお役立てください。

記事掲載日: 2016/09/22

あわせて読まれている記事