モビコール配合内用剤
Q |
何のお薬?処方目的は? |
A |
効能・効果は「慢性便秘症(器質的疾患による便秘を除く)」です。
成人・小児ともに国内第Ⅲ相試験における、服用してから効果発現までの時間の中央値は2.0日でした。 |
Q |
用法・用量は? |
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A |
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Q |
作用機序は? |
A |
マクロゴール4000の浸透圧により腸管内の水分量が増加し、便中水分量増加、便の軟化、便容積の増大により、生理的に大腸の蠕動運動が促進され排便が促されます。腸管内の水分増加により排便が滑らかになると考えられます。 腸内の電解質バランスを維持し、便中の浸透圧を保持するため、塩化ナトリウム、炭酸水素ナトリウム、塩化カリウムが配合されています。 |
Q |
注意すべき副作用は? |
A |
国内での臨床試験で認められた主な副作用は、下痢、腹痛等の消化器症状です。臨床試験では重篤な副作用は認められていませんが、海外の添付文書にアナフィラキシーの記載があります。 過量投与により、下痢又は嘔吐による過度の体液喪失が生じた場合、脱水や電解質異常が起こる可能性があります。水分摂取、電解質補正等の処置が必要になります。 |
Q |
便秘薬の種類について |
A |
膨張性下剤:水分を吸収させることで便を軟らかくし、便量を増やします。便量が増加するため腹部膨満の症状が出る場合もあります。 浸透圧性下剤:腸内の浸透圧を高くして水分分泌を促す糖類・塩類下剤、水分を保持し腸管に届けるマクロゴール等があります。 大腸刺激性下剤:大腸を刺激して排便を促します。頓用又は短期間での投与が推奨されています。 その他:新たな作用機序による薬剤として、上皮機能変容薬(腸液分泌促進薬:アミティーザ、リンゼス)と胆汁酸トランスポーター阻害薬(グーフィス)があります。 |
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