グラナテック点眼液
Q |
何のお薬?処方目的は? |
A |
効能・効果は「次の疾患で、他の緑内障治療薬が効果不十分又は使用できない場合:緑内障、高眼圧症」です。PG関連薬やβ遮断薬等の他の緑内障治療薬で効果不十分又は副作用で使用できない場合に使用を検討します。過敏症以外の禁忌項目はありません。 |
Q |
用法・用量は? |
A |
1回1滴、1日2回点眼します。メーカーによる総滴下数の試験結果は141~145滴であり、両眼に点眼する場合、1本で30日分滴下可能です。 |
Q |
作用機序は? |
A |
Rhoキナーゼ阻害作用に基づく線維柱帯-シュレム管を介する主流出路からの房水流出促進が示唆されています。 Rhoキナーゼ(Rho-associated protein kinase:ROCK)は低分子量G蛋白質であるRhoと結合するセリン-スレオニン蛋白リン酸化酵素で、平滑筋収縮や細胞の形態制御等、様々な生理機能に関与しており、眼組織では毛様体筋、線維柱帯等に発現しています。 |
Q |
注意すべき副作用は? |
A |
主な副作用には結膜充血(69.0%)、結膜炎(アレルギー性結膜炎を含む)、眼瞼炎(アレルギー性眼瞼炎を含む)、眼刺激が報告されています。 結膜充血は、本剤の血管平滑筋弛緩作用によるものと考えられており、点眼のたびに繰り返し起こりますが、5~15分後をピークとし、1~2時間で消失します。患者さまが自己判断で点眼を中止するおそれがありますので、あらかじめ伝えておくことが大切です。外出時の充血が気になる方は、外出時間を考慮し早めに点眼するとよいです。充血が持続する場合には注意が必要です。 また長期投与において、アレルギー性結膜炎・眼瞼炎の発現頻度が高くなる傾向が認められています。重大な副作用の報告はありません。 臨床試験において角膜厚が減少する傾向(可逆性)が見られています。 |
Q |
使用上の注意点は? |
A |
点眼後は1~5分閉瞼して涙嚢部を圧迫させた後、開瞼します。他の点眼剤を併用する場合には、少なくとも5分以上間隔を空けてから点眼します。 ベンザルコニウム塩化物が含まれているため、ソフトコンタクトレンズ装着時の点眼は避けてください。 |
掲載日: 2021/10/14
※医薬品情報は掲載日時点の情報となります
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