オパルモン錠
Q |
何のお薬?処方目的は? |
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A |
プロスタグランジンE1の持つ末梢血管拡張による血流量増加作用、血小板凝集抑制作用で、閉塞性血栓血管炎と腰部脊柱管狭窄症に伴う諸症状に用いられます。腰部脊柱管狭窄症診療ガイドライン2011では、NSAIDs(エトドラク)投与群に比べリマプロスト投与群でQOLならびに下肢のしびれ、間欠跛行距離が有意に改善(投与期間8週間)したという報告からその有効性が示されています。適応症は表1の通りで、それぞれ用法が異なり、「適宜増減」の記載はありませんので、添付文書上の用法に則っているか確認します。
【表1】オパルモンの効能・効果、用法 |
Q |
一包化は大丈夫? |
A |
有効成分は水分に不安定なため、以前は一包化できませんでした。しかし、現在は添加物の変更により湿度に対する安定性が向上しており、安定性試験の結果、分包状態での安定な期間は25℃・60%RHの条件では4ヶ月とされています。後発医薬品については、吸湿性の問題が解決されておらず、一包化はできませんので、後発医薬品変更の際は注意が必要です。 |
Q |
手術時の休薬期間は? |
A |
本剤は血小板凝集抑制作用があるため手術前の休薬を要します。食後投与時の半減期が約1時間であること、また大量投与(30~40μg/回)した場合でも血小板凝集抑制作用の持続時間は3時間程度であること、本剤の血小板への結合は可逆的であることから、抜歯や内視鏡検査などの処置の場合は当日、大きな手術でも1日前に休薬すれば手術時の出血に対する影響は小さいとされます。 |
Q |
服用期間は? |
A |
腰部脊柱管狭窄症に対しては、「症状の経過観察を行い、漫然と継続投与しないこと」となっています。痛みやしびれなどの症状改善効果が現れているか定期的に患者さまに確認し、医師にも継続投与して問題ないか確認しましょう。 |
Q |
注意すべき副作用・併用薬は? |
A |
重大な副作用として肝機能障害、黄疸があります。また出血傾向のある方や抗血小板剤、血栓溶解剤、抗凝血剤を投与中の患者さまには慎重投与となっていますので併用薬を確認し、併用している場合は出血傾向がないか情報収集が必要です。 ロコモティブシンドローム
ロコモティブシンドローム(運動器症候群)という言葉を聞いたことはありますか?これは、略して「ロコモ」とも呼ばれ、運動器の障害による要介護の状態や要介護リスクの高い状態をさします。骨粗鬆症や変形関節症などとともに、腰部脊柱管狭窄症もその対象となる疾患の一つであり、要介護にならないために早めの治療が必要です。ロコモティブシンドローム予防啓発公式サイトには、「ロコモ度テスト」もありますので、ロコモ予備軍になっていないかご自分でもチェックしてみてはいかがでしょうか。 |
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