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  • 公開日:2020.03.10

【業種別】薬剤師のやりがいとは?転職を決めるときのポイント

【業種別】薬剤師のやりがいとは?転職を決めるときのポイント

薬剤師におけるやりがいとは何でしょうか?学生の頃に思い描いていた理想と現実のギャップを感じて、やりがいを感じられなくなっている方もいらっしゃるのではないでしょうか。

それはもしかしたら、あなたの気持ちの変化や職場へのマンネリ以外に、職場に原因がある可能性も考えられます。やりがいを感じられなくなったら、どのように今後のキャリアを考えていけばよいのでしょうか。

今回は、【薬剤師がやりがいを感じるポイント/やりがいを感じられなくなった場合の対処法/転職のタイミング】について解説します。

薬剤師に聞く、仕事のやりがいとは

様々な期待を胸に薬剤師になったものの、「忙しさに追われて薬剤師のやりがいについてあまり考えたことがない・・・」という方もいらっしゃるかもしれません。今回は、初心に立ち返る意味も込めて、やりがいについて考えていきましょう。

患者さんの役に立てる

薬剤師の仕事は、お薬の服用を通じて患者さまをサポートすることが中心です。お薬を渡すだけと考えてしまえば、あまりやりがいを感じられない仕事のようですが、それだけではありません。残薬管理や副作用の予見、患者さんのお話を聞いてあげることも薬剤師の大事な仕事です。会話のなかで患者さまが正しく薬を服用できるよう導き、健康を取り戻すサポートができるのは薬剤師ならではのこと。患者さまの健康を維持するために、薬剤師としての職能を幅広く活かすことができる点は、大きなやりがいを感じられるポイントです。

命に関わる責任ある仕事に携わっていること

薬剤師の仕事は少しのミスが命に直結する、非常に責任の重い仕事です。一日のなかで何度も適確な判断を下すことが求められるだけでなく、スピードも必要となります。緊張感、ストレスや疲れを感じる場面も多くありますが、患者さまや周囲のスタッフに感謝されたときの喜びはひとしおです。

給与水準が高く福利厚生も手厚い

仕事を続けるうえでモチベーションとなるのは、「収入」という方も多いはず。「お金よりもやりがい」とはいっても、やはり普段の生活がある以上は収入面も大切です。自分の頑張りが給与や待遇となって評価されてこそ、モチベーションを維持して仕事を続けることができるのではないでしょうか。薬剤師の仕事は一般的な給与水準と比べると高く、高給取りといわれるほどです。ストレスと緊張の毎日であっても、評価による一定の給与があればやりがいへの満足感が得られ、頑張ることもできるでしょう。

【職場・業種別】仕事の内容とやりがい

薬剤師のやりがいとは

最初に薬剤師としてのやりがいを紹介しましたが、同じ薬剤師でも職場ごとの業務にはそれぞれ違いがあります。やりがいを求めて転職を考えるとき、ほかの職場のどんなところが魅力的なのかを知っておくと参考になります。ここでは、それぞれの職場でのやりがいについて、考えていきましょう。

調剤薬局勤務の薬剤師の場合

近隣や広域の処方箋を受けて正しく調剤し、患者さまに十分説明してお渡しすることが調剤薬局の薬剤師の仕事です。街の健康相談窓口としての側面も大きく、地域に根付いた医療を担っています。最近では在宅医療も当たり前となり、高齢者の方の健康管理に大きな責任を持つようになってきました。

特に地域密着型の薬局の場合、きめ細やかな服薬サポートを通じて、患者さまに寄り添うことができる点にやりがいを感じることが多いようです。

ドラッグストア勤務の薬剤師の場合

ドラッグストアの薬剤師は、OTC医薬品の販売やアドバイス、サプリメントや健康食品などの健康関連商品の販売にも幅広く携わることが特徴です。調剤薬局の薬剤師とは異なり、自分の判断でお客様の症状にあったお薬を選んであげられるところに強くやりがいを感じることができます。街の健康ステーションの顔として、セルフメディケーションの推進を支える重要な役目を担っています。

製薬会社で働く薬剤師の場合

製薬会社で働く薬剤師の仕事には、MR、臨床開発モニター、研究職、学術、研究所の管理薬剤師などがあります。開発メーカーであれば新薬を上市すること、適正使用を推進し医薬品を広く普及すること、製品の安全性を確認することが主な仕事です。

一番のやりがいは、新薬など製品の普及を通じて患者さまの健康に寄与できることです。また、医師や薬剤師に対する情報伝達を通じてスキルを生かすこともできます。直接的に患者さまから言葉で感謝されることは少ないですが、実際に店頭で接するよりも多くの人の命に関わり貢献できる点が、製薬会社で働く大きなやりがいといえるでしょう。

病院で働く薬剤師の場合

病院で働く薬剤師は、薬剤師のなかでもっとも臨床に近い場で働いている薬剤師です。病棟薬剤師なら直に患者さまと接する機会もあり、毎日の経過をみていくことができます命と隣り合わせの仕事なだけに、特別スピードと正確さが重視される仕事です

精神科病院であれば、使用する薬剤も様々。副作用や飲み合わせの管理にも注意が必要で、患者さまの理解度や精神状態に合わせた適切な指導力や、コミュニケーション能力が求められるでしょう。患者さまの入院が長期にわたる療養型病院であれば、服薬管理だけでなくでしょう。衛生管理や二次感染などについても薬剤師が積極的に関わっていかなければなりません。また、また終末期医療というハードルの高い医療に携わる機会があれば、倫理観を養い人間性を培うことへとつながっていくでしょう。

行政機関で働く薬剤師の場合

自治体や厚生労働省管轄の保健所や検疫所などの行政機関で働く薬剤師もいます。保健所であれば、飲食店の衛生管理、地域の保健活動にも参加していくことになります。港や空港の検疫所では海外から輸入されてくる食品を検査することで、国民の健康を水際から支えるという大事な責務を担うこととなるでしょう

在宅医療の現場で働く薬剤師の場合

最近では在宅医療を専門とする調剤薬局も増えています。在宅医療では一人ひとりに接する時間が多く、患者さまの生活の深い部分にまで立ち入ることもあります。それだけに高いコミュニケーション力が必要とされるので、「患者さまの役に立ちたい」という意思のある薬剤師にとっては強いやりがいを感じられる仕事です。ドクターやナースなど様々な職種との連携も必要であり、チームワークを体感できる点もやりがいの一つでしょう。

今の職場でやりがいを感じられないときの対処法

薬剤師のやりがいとは

「長く働いていくうちに、次第にやりがいを感じられなくなった...」という経験はありませんか?明るい未来を想像できない、マイナス面ばかり目につくようになったというときは、職場を変える選択を検討することも必要でしょう。やりがいを感じられずに悩んでいる方に、薬剤師としてのやりがいを感じられずに、悩んでいる方への対処法をご紹介します。

信頼できる先輩や同僚に相談する

即仕事を辞める決断をするよりも、まずは周りの頼れる人に相談してみましょう。とくに先輩であれば、過去に同じような悩みを抱えた経験をしているはずです。そのときどのようにして乗り越えたのかを聞いたり、自分の考えを聞いてもらったりすると、何かしら具体的なヒントをもらえることがあります

また、同僚に相談する方法もあります。ただし、自分が辞めることで相手に損得が生まれる場合は、公平な意見をもらえない可能性も。相談相手は慎重に選ぶことが大切です。

新しい目標に向かって計画を立てる

やりがいを感じられなくなったときは、大きくわけて次の2つのパターンが考えられます。

・今の職場、仕事に飽きてしまった
・モチベーションが下がってやる気が出ない

たとえば、「もっと臨床に近い場所で患者さまの役に立ちたい」という気持ちが強くなっているのであれば、在宅医療や病院で働く選択をした方がやりがいを感じられるでしょう。「専門知識を生かしたい」「勉強してスキルを高めたい」のであれば、専門病院や製薬会社に転職するのも一つの方法です。

モチベーションが下がってしまった場合は、まず原因を見極めることが重要です。「給料を年収〇〇万円まで上げたい」という収入に関する目標、「○才までに独立したい」などのビジョンを考えたときに、現在の職場がそれを叶えるために適当であるのかを考えてみるのがよいでしょう。不満があるならば、好待遇の職場に転職することをおすすめします。

転職コンサルタントのアドバイスを受けてみる

自分一人で悩んでいても固定された考え方にとらわれてしまい、解決の糸口が見えなくなってしまうのはよくあることです。また、同僚や先輩に聞いても、似たり寄ったりの回答で適切なアドバイスが得られないこともあります。

「選択肢を広げたい」「自分の考えを整理したい」といった思いがあるのなら、客観的立場からのアドバイスを受けることが必要です。転職コンサルタントは、退職や転職の意思が決まっていない状態でも相談にのってくれる心強い味方です。転職のプロの意見は非常に参考になるうえ、基本的に相談は無料なので積極的な活用をおすすめします。ひとりで悩むのではなく、一度気軽に相談してみるとよいでしょう。

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失敗しない転職の方法とは

薬剤師のやりがいとは

やりがいを感じられなくなって転職を決めたとしても、漠然とした状態のままでは次の職場で失敗してしまうことも大いに考えられます。次の職場では、今よりもっとやりがいを感じながら働けるようになりたいですよね。転職活動に備えて、転職に失敗しない方法について確認しておきましょう。

やりがいについて自己分析する

なんとなく「やりがいのある仕事に就きたい」と考えているだけでは、実現に向けた行動ができるとはいえません。具体的に「どのような点にやりがいを求めているのか」「やりがいを感じることで何が得られるのか」「どのような薬剤師になりたいのか」など、自分が求めていることを明らかにしておきましょう。

希望の職場について徹底的に情報収集を行う

やりがいを含めて希望条件が決まったら、いよいよ職場探しです。希望に近い求人を見つけたら、徹底的に情報収集を行いましょう。「期待しているような職場なのか」「やりがいを感じて働けるのか」「求人情報と実態に不一致はないか」など、具体的に条件を詳細に調べることが大切です。ミスマッチは転職の失敗に直結します。個人で収集することが難しい場合には、転職コンサルタントの力を借りてみるのもよいでしょう。自分では手に入れられない情報を入手することも可能です。

やりがいだけで本当に長く働けるかを冷静に考える

やりがいを求めることは、志高く働く意欲があるということなので、評価できるポイントです。しかし、やりがいだけを転職の理由にしてしまうと、今度は別の条件で問題が生じて転職を後悔する可能性があります。転職の失敗を防ぐためには、やりがいだけを求めるのではなく、勤務条件、待遇、環境、勤務地なども総合的に見て判断するようにしましょう。やりがいだけで仕事を決めてしまうと失敗する可能性もあるので、自分でなかなか判断がつかない場合は、転職コンサルタントに条件の絞り込みを相談してもよいですね。

▼参考記事はコチラ
転職のしやすさが命取り!?転職を失敗しないために薬剤師が気を付ける4つのこと
目的がないまま転職をすると失敗することが多いって本当?

やりがいを感じられる仕事に就くことは、モチベーションを維持するうえで大切

やりがいを感じて働くことは、充実した生活にもつながります。単調な仕事が続きマンネリ化しやすい薬剤師の仕事では、モチベーションを維持しながら働き続けるのも大切なこと。

もし、やりがいを感じられなくなったときには、改めて自分のビジョンを見つめ直してみるとよいでしょう。職場に問題があり、現在の自分にミスマッチだと感じるなら、転職も視野に入れて検討してみましょう。職場を離れる決意をしたら、同じ理由で転職を繰り返さないよう情報を十分に分析することが大切です。

自分では結論が出せない場合は、転職コンサルタントが力になってくれます。悩みを抱え込まないで、ぜひ気軽に相談してはいかがでしょうか。あなたがより自分らしく働ける理想的な職場で活躍できるように手助けしてくれることでしょう。

ファルマラボ編集部

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記事掲載日: 2020/03/10

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