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  • 公開日:2020.06.17

「マスクで肌荒れ...」「耳が痛い!」etc. 業務中のマスク着用の悩みを解決!

「マスクで肌荒れ...」「耳が痛い!」etc. 業務中のマスク着用の悩みを解決!

マスクは薬剤師に欠かせないアイテムですが、長時間の着用による肌荒れやメガネの曇りなどで悩みを抱えている方は多いのではないでしょうか?

とくに最近では感染症対策などで着用時間や頻度も増え、マスクによるストレスが増加傾向にあります。そこで本記事では、マスクを着用するときに多い悩み【肌荒れ/メガネの曇り/耳の痛み】の対処法をご紹介していきます。

薬剤師のマスク着用の必要性

薬剤師イメージ

薬局は、患者さまとの距離が近く、投薬カウンターに仕切りがないことも多いでしょう。そのため、患者さまとの挨拶や会話により、飛沫感染を起こす可能性は少なくありません。「薬剤師が感染症にかかっていて患者さまにうつしてしまう」、反対に「患者さまの飛沫で薬剤師が感染してしまう」......なんてことになっては取り返しがつきません。

また、薬局では電話や分包機、PCなどを共有するので、手に付着したウイルスから感染を拡大させる可能性もあります。マスクは飛沫防御だけでなく、菌やウイルスが入りやすい鼻や口をむやみに触ってしまうことも防ぎますマスク着用だけで完全に感染をブロックできるわけではありませんが、飛沫に含まれるウイルスや細菌の飛散、接触感染を起こすリスクを軽減できるのです。

今では医療関係者に限らず、世間一般でもマスクの着用が当たり前になっています。特に薬剤師は、様々な症状をもつ患者さまと接するため、マスクは「感染しないため」だけではなく「感染させないため」にも重要な役割を果たしているのです。

業務中のマスク着用で生じる悩み<原因と解決法>

マスクの悩みイメージ

マスクが大切であることはわかっていても、不快な症状をともなうためにストレスを感じている方も多いようです。長時間マスクを着用することによる悩みと、その解決法を見てみましょう。

肌荒れ(ニキビ)

長時間のマスク着用によってニキビが増えるのは、繊維の擦れが原因かもしれません。特に化学繊維のマスクは肌荒れにつながりやすいので要注意。マスクの繊維が肌に触れて擦れると、角質層のバリア機能がダメージを受けます。ダメージを受けた肌はしだいに角質層が厚くなり、老廃物が毛穴をふさいでしまうのです。放っておくと詰まってしまった毛穴に、ニキビの原因となるアクネ菌が増殖し、白ニキビができることも......。ここで適切なケアを行わないと、赤みや炎症を起こして重症の赤ニキビに進行してしまいます。

■解決法

1.しっかりスキンケアをして保湿する

バリア機能を正常に保つためには、保湿が欠かせません。角質層のすみずみまで潤うよう、化粧水やクリームを使ってしっかりとスキンケアを行いましょう。肌が刺激を受けやすい状態ならば、敏感肌用のスキンケア製品を選ぶのも良い方法です。

2.物理的刺激を和らげる

マスクの物理的刺激を防ぐのも重要です。マスクが触れる頬のあたりにワセリンやフェイスパウダーをつけておいたり、ガーゼを挟み込んだりするのもおすすめです。

3.生活習慣・食習慣を見直す

マスクは毎日交換して清潔な状態で使用し、スキンケアも行っているのにニキビを繰り返す場合は、体内環境の乱れが考えられます。とくにニキビの原因となるのは、ストレスによるホルモンバランスの乱れや高脂肪・高糖質の食事。毎日の習慣を見直し、お肌を内側から整えていきましょう。

メガネの曇り

マスクの悩みとして男女問わず聞かれるのが、メガネの曇り。マスクの中で温められた呼気が冷えたメガネのレンズに触れることで、呼気に含まれる水蒸気が水滴に変化し曇ってしまいます。メガネの曇りは、呼気とメガネの温度差が高い冬に起きやすい現象です。

■解決法

1.顔とマスクの間の隙間を埋める

呼気がマスクから漏れないよう、マスクと顔の隙間をなるべく減らす工夫をしましょう。マスクの上部を内側に折り込むだけでもメガネの曇りを軽減できます。また、鼻の横にできる隙間をティッシュやガーゼで埋めたり、鼻の部分にノーズワイヤーやスポンジがついたマスクを使用したりするのもおすすめです。

2.メガネレンズに工夫を施す

メガネの曇りを防ぐスプレーやジェルを使うのも効果的です。徹底的に対策したい場合は、レンズが曇りにくいタイプのメガネに買い換えるという手も。特殊なレンズコーティングによって曇りにくく、梅雨など多湿のシーズンにも重宝します。

耳の痛み

マスク着用時、耳が痛くなることも多くの人が経験しているのではないでしょうか。耳が痛くなる原因として考えられるのは、耳にかけるゴムの形状です。細くて丸いゴムは、負担が耳の一部に集中して肌に食い込むので痛くなりやすいのが特徴です。また、マスクのサイズが小さいために、耳への負担が大きくなり痛みが生じている場合もあります。

■解決法

1.耳にかかる負担を減らす

最も簡単ですぐできる対処法として、ゴムを装着前に伸ばす方法があります。薬局に常備されているマスクを使う場合などは、装着する前にゴムを手で引っ張って緩ませ、応急処置をしましょう。

また、自分でマスクを購入する際は、丸いゴムではなく耳が痛くなりにくい平らなゴム製のものがおすすめです。マスクと紐がウレタン素材や不織布で一体化しているタイプも痛みを軽減してくれます。

2.顔のサイズにあったマスクを選ぶ

マスクが顔に対して小さいと、ゴムが無理に伸びて耳への負荷が大きくなります。マスクは自分に合ったサイズを選びましょう。

正しいマスクの着用方法とポイント

マスクイメージ

マスクは正しく着用してこそ効果を発揮します。ご存知の方も多いかもしれませんが、実は正しく着用されていないことも多くあります。感染防止だけでなく快適なマスク生活のためにも、今一度確認しておきましょう。

1.マスク着用前に手を清潔に洗う

マスクは感染を防ぐために着用するものです。マスクを着用する手が汚れていたら、当然マスクも汚染されてしまいます。マスクをつける前は十分に時間をかけて石鹸で手を洗い、清潔なハンドタオルやペーパーで拭き取りましょう

2.マスクのノーズワイヤーを鼻に合わせる

不織布製のマスクを使うなら、耳にかける前に顔にマスクを当ててノーズワイヤーを鼻の形に合わせ、隙間をなくします。感染防止のためだけでなく、メガネの曇り防止にもつながります。なお、苦しいからと鼻を出して着用する方がいますが、これではマスクの意味がなくなってしまいます。鼻からの感染を防ぐため、マスクは鼻と口をしっかり覆って着用しましょう。

3.耳にゴムかけて装着する

マスクの位置が決まったら、ゴムを耳にかけます。長さが余ってしまい、マスクと顔の間に空間ができてしまうようなら、ゴムを結んで調整しましょう。

4.マスクを上下に広げてフィットさせる

マスクを上下に広げて、あごの辺りまでフィットさせます。プリーツ状のものや丸みをおびたものなど様々ですが、どの形状であってもやり方は同じです。会話するときに口や鼻が出ていないかを確認することも忘れないでくださいね。

5.マスクはゴムの部分を持って捨てる

マスクを捨てる際は、飛沫や汚れがついているマスク本体ではなく、ゴムの部分を持ちましょう。また、ゴミ箱に直接捨てるのではなく、袋に包むなどして外部への感染を防ぎましょう。マスクを捨てるところまで気を抜かないことが大切です。

まとめ

薬剤師にとってマスクは感染防止の意味だけでなく、マナーとしても欠かせないものです。今まで、冬場の風邪やインフルエンザシーズン以外は着用しなくていいと思っていた方も、これからはマスク着用が必須となり、一日の中で着用する時間も増えていくことでしょう。

マスクと長く上手につき合っていくためには、小さな心がけが大切。この記事でご紹介した対処法を取り入れることで、マスク生活が快適に近づくはずです。また、患者さまにもマスクの正しい着用法を知ってもらい未然に感染を防いでいきましょう。

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ファルマラボ編集部

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記事掲載日: 2020/06/17

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