キャリア&スキルアップ
  • 公開日:2024.07.30

薬剤師が転職する方がいいケース、転職しない方がいいケースとは【転職コンサルタントと考える!】vol.1

薬剤師が転職する方がいいケース、転職しない方がいいケースとは【転職コンサルタントと考える!】vol.1

「一緒に考える」ことを大切にしているファルマスタッフ。 今回は、転職のお悩み相談!「薬剤師が転職する方がいいケース、転職しない方がいいケースとは」転職を迷っている薬剤師の皆様のお悩みに対して、「転職したほうがいい」のか「現職にとどまる方がよいのか」転職コンサルタントからのアドバイスを紹介します。



横浜エリア Nさん

皆さんこんにちは!横浜をメインで担当しております。Nと申します。

大阪エリア Sさん

はじめまして。大阪エリアを担当しております。Sと申します。

名古屋エリア Yさん

名古屋エリアを担当しております。Yでございます。どうぞよろしくお願いいたします。

Q:今の職場が「何となく合っていないかも」と感じている場合どうすればよいでしょうか?

ふぁるるんアイコン画像薬剤師
今の職場が何となく合っていないと感じています。転職したほうが良いか悩んでいます。
横浜エリア Nさん

まずは今の職場に対する不満や悩みの原因を考えてみましょう。

漠然とした気持ちで転職したいのであれば、「なぜ転職したいのか」を考えていきましょう。

横浜エリア Nさん

以前に「なんとなく転職したい」という方がおりました。

私からは転職のメリット・デメリットをお伝えし、「本当に転職が必要なのか」ということをご本人に考えていただきました。 最終的には現職に留まる選択をされました。

ふぁるるんアイコン画像薬剤師
たしかに、まずはなぜ転職したいと思うのか、考えを整理することは必要ですね。 日々の業務をこなすことに必死になってしまい、目標がないままに働いている状態かもしれません。
大阪エリア Sさん

ある程度職場になれてしまうと、業務がマンネリ化してしまったり、目標がないまま働いてしまうのかもしれませんね。

大阪エリア Sさん

目標と聞くと大げさに感じてしまいますが、どんな業務をしていて楽しいか、薬剤師としてやりがいを感じれるかなどを整理するだけでも良いと思います。

その回答を基に「今の職場で叶えられそうか」「○○薬局なら△△を叶えられそう...」など。

ポジティブに感じることを挙げてもらうと、本当に転職が必要かどうかが見えてくるかと思います。

大阪エリア Sさん

一人で考えるのが難しい場合は転職コンサルタントと一緒に話すことで、整理しやすくなると思います。

ふぁるるんアイコン画像薬剤師
誰かに話すだけでもスッキリしますよね。キャリアの悩みを聞いてもらえるだけでも整理されそうですよね。

名古屋エリア Yさん

「なんとなく合わない」にも色々な原因があると思います。

「なんとなく合わない」という思いを解消するには、業務内容が原因であれば、「学べることはもうないのか」、人間関係に原因があれば「店舗異動ができれば解決するのか」など考えてみるのも良いかもしれません。

客観的な目線で判断するためには第三者に相談することをオススメいたします。

名古屋エリア Yさん

ご自身で状況や環境を変えるためにできることはないか、整理することは必要ですね。

転職を希望する理由が明確ではない場合は、すぐに転職を勧めるのではなく、もう少し現職に留まることを提案させていただく場合もございます。

名古屋エリア Yさん

現職の勤務年数が1年未満となる方の場合は、今後の転職活動にどのような影響があるのかなどを伝えた上で、転職の確認をお伝えさせていただきます。

それでも転職への強い意思があれば転職をサポートいたします。

ふぁるるんアイコン画像薬剤師
ひとりで悩まずに、相談しようと思えました。

Q:給与が低いと感じて、悩んでいる場合はどうすれば良いでしょうか

ふぁるるんアイコン画像薬剤師
日々忙しく業務をこなしているからこそ「もっとお給料が欲しいな」って思ってしまいます。
横浜エリア Nさん

納得できる希望給与、福利厚生はどのようなものか、ご自身の希望をイメージしてみましょう

私たちコンサルタントは求人をご紹介する際、皆さんからのご希望を伺って、残業代や手当をいくら含んでの給与なのかをきちんと説明いたします。

ふぁるるんアイコン画像薬剤師
納得感がもてるように、説明してくれるのは嬉しいですね。
名古屋エリア Yさん

「給与が低い」と感じている理由もしっかり分析することが重要ですね。

先輩や同僚と比較してどうか、いくらであれば納得できるのか、自分が納得できる具体的な内容をしっかり分析しましょう。

大阪エリア Sさん

給与が低い原因として、勤務されているエリアの給与相場も関係してくる場合もありますね。

大阪エリア Sさん

ただ、給与が上がるということは業務量が増えたり、責任も重くなる場合もございます。

なのでプライベートや日常生活も含めて、優先したい事とバランスがとれるかどうかも考えていきましょう。

ふぁるるんアイコン画像薬剤師
給与が増える=業務量や責任が増すという可能性もあるということを理解していないといけませんね。

Q:職場の人間関係で悩んでいます。転職すべきでしょうか?

ふぁるるんアイコン画像薬剤師
私も人間関係で悩み、何度も転職しようと考えたことがありました。
横浜エリア Nさん

現職での人間関係や職場環境が合わないと感じる場合は、転職という選択肢もあると思います。

横浜エリア Nさん

以前担当した方で、過去に上司との意思疎通がうまく取れず、業務が進まず、悩んでいるというケースがありました。

エリアマネージャーにも相談したそうですが、なかなか状況がよくならずに転職を考えたようでした。

横浜エリア Nさん

本人は辞める気持ちを固めていたのですが、「別店舗はとても雰囲気が良い」というお話を聞いたことがあるようでしたので「人事に店舗異動の相談をしてみては?」とアドバイスさせていただきました。

最終的にはエリア編成をまたいでの異動となったようで、現職に留まる選択をされていました。

人間関係で悩んでいる場合は、現職での異動も選択肢のひとつだと思います。異動でも環境の改善が見込めない場合などは、転職という選択肢が出てきます。私たちコンサルタントに相談いただければ、どのような選択肢がありそうかを一緒に考えます。

名古屋エリア Yさん

職場環境の状況にもよりますが、すぐに転職を決意する前に、職場の上司や人事担当者に状況を伝えたり、改善ができるものか相談してみましょう。

名古屋エリア Yさん

職場環境が改善される見込みが薄ければ、転職という選択肢もあると思いますが、今後も同様のことが起こる可能性もあるかもしれません。

そういった不安がある場合には、複数店舗展開をしているような企業や店舗に異動がしやすい環境へ転職するのもひとつの方法です。

ふぁるるんアイコン画像薬剤師
人間関係の悩みは相談しにくいので、気持ちが少しすっきりしました。

Q:今の職場ではキャリアアップできるのか不安です。

ふぁるるんアイコン画像薬剤師
キャリアアップできるよう目指しているのですが、今の場所で本当にできるのか不安です。
横浜エリア Nさん

現職での状況や勤務先の制度によっては、上位の役職にステップアップしていくのが難しいというケースもあると思います。

大手企業であれば、様々なキャリアパスを描きやすい傾向ですが企業の規模や、その時々の状況によっては昇格を目指しにくいケースはあります。

中小企業の場合、大手企業に比べて店舗数の展開は多くないため例えば管理薬剤師など責任ある立場・役職にも限りがあります。

大阪エリア Sさん

なぜキャリアアップしたいのかを、自分なりに整理してみましょう。また、現職ではなぜキャリアアップできないのかも考えてみましょう。

私たちコンサルタントに相談いただければ、思い描くキャリアプランや希望をふまえて求人を探し、提案させていただきます。

名古屋エリア Yさん

ご自身が「キャリアアップとは、どのような状態をイメージしているのか」を考えることも重要です。

例えば「〇年以内には管理薬剤師やマネージャーになっていたい」などです。 その上で、現職では思い描くキャリアアップが見込めるのかをイメージしてみましょう。

現職では目指すことが難しく、転職を考える場合も、転職後すぐに携われるポジションとは限りません。「すぐに転職」と思わず、慎重に検討しましょう。

名古屋エリア Yさん

あとは、薬剤師としてのキャリアではなく、人事や企画などの間接部門に挑戦したいのであれば、現職で「キャリアチェンジの実績があるのか」「可能性はあるのか」を確認してみましょう。

Q:勤務時間に不満があり、転職を考えています。

ふぁるるんアイコン画像薬剤師
プライベートの時間も大切にしたいと感じています。現職の残業時間に不満があり、転職する方がよいのか悩みます。
横浜エリア Nさん

現在の職場で、勤務時間の変更が難しかったり、残業時間を調整できる可能性が低いのであれば、転職という選択肢もひとつです。

例えばドラッグストア勤務の場合、夜遅くまでの勤務、日曜出勤などの対応がある、病院であれば、当直があるなどです。

大阪エリア Sさん

正社員で働いている場合、勤務時間を変更するのは難しさがありますよね。

残業が少ない職場、終業時間が早い店舗を探してみるのも良いかもしれません。

ふぁるるんアイコン画像薬剤師
確かに残業が少ない職場を探してみるなど、転職を選択肢のひとつとして考えても良さそうですね。
名古屋エリア Yさん

社員の産休や病欠、在宅件数の増加による一時的なものであれば、もう少し様子を見ることも勧めます。

慢性的に人員不足が続く環境の場合は、中には体調を崩されてしまう方もいるため、無理のないように転職を検討しても良いのでは?とアドバイスさせていただくことはあります。

Q:「転職したほうがよいか、現職に留まるほうがよいか」は、どのような軸で考え、判断すればよいでしょうか。

名古屋エリア Yさん

「なぜ転職を考えているのか」「転職を考え始めたきっかけは何か」「現職での改善は見込めないのか」この3点を自分なりに考え、整理してみましょう。 転職を考えた理由やきっかけをふまえて、現状の改善が見込めないと感じるときは転職という選択肢も良いと思います。

もちろん転職にはメリットとデメリットがございます。
もしご自身で判断が難しい場合は、お気軽に私たちに相談してみてくださいね。

ふぁるるんアイコン画像薬剤師
とても参考になります。ありがとうございました。

【まとめ】転職したいと思ったら、まずは気持ちを整理しよう

下記に内容をまとめてみました。是非参考にして今後のキャリアについて考えてみてください。

  • 【1】漠然と「転職したい」と思うなら、まずは気持ちを整理する

  • もし漠然とした気持ちで転職を考えているのなら、「なぜ転職したいのか」を考えましょう。本当に転職という選択が、現在の状況の解消に繋がるのか?自分なりに整理することをオススメします。


  • 【2】給与に不満を感じるなら、自分の希望を整理する

  • 給与が低いと感じる場合は、なぜそのように感じているのか、具体的にどのくらいの給与があれば納得感が持てるのかを整理してみましょう。

    給与が低いと感じている理由や、給与が上がることについてのメリット・デメリットもよく考えましょう。


  • 【3】人間関係に不満を感じるなら、環境の改善が見込めるか考える

  • 職場の上司や人事に相談することや、異動などで環境を変えられる可能性があるかも考えてみましょう。環境の改善が見込めない場合には、転職という選択肢もあります。


  • 【4】キャリアアップが見込めないと感じるなら、目指したいキャリアを整理する

  • 会社の規模によっては、キャリアアップしにくい場合もあります。まずはどのようなキャリアを築きたいのか、経験を積んでいきたいのかを整理し、現職で目指しにくい場合には、転職という選択肢もあります。


  • 【5】勤務時間に不満を感じるなら、現職で改善が見込めるか考える

  • 残業が多い、プライベートとの両立が難しいなど現職での改善が見込みにくい場合には、転職という選択肢もあります。


  • 【6】転職したいと思ったら、転職理由を自分なりに考える

  • 「転職を考えた理由」「きっかけの深堀り」「改善の余地はないのか」この3つを考えましょう。もちろん転職にはメリットとデメリットがありますので、よく考えて気持ちを整理してみましょう。


    薬剤師

    今回相談にのっていただきました転職コンサルタントの皆さん、本当にいろいろとありがとうございました。

      監修者:町田 あやか

    2012年よりメディカルリソースに勤務。

    薬剤師や登録販売者の転職サポートに従事。現在は転職に限らず、ファルマラボ編集部にも所属し、学びという切り口で『薬剤師の方が前向きに働く』為の無料サービスの企画・運営を担当。

    2016年にキャリアコンサルタント(国家資格)、2018年に登録販売者を取得。

    薬剤師業界の発展と薬剤師の方一人ひとりのエンプロイアビリティの向上に役立つような情報発信を目指しています。

    記事掲載日: 2024/07/30

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