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- 公開日:2011.02.14
《話題のニュース》 薬剤師に異例の賠償責任
薬剤師の皆さん、こんにちは。
さて、今回の話題は、
東京の虎ノ門病院で2005年に起こった、調剤過誤を巡る判決についてです。
正規量の5倍の薬を3日連続で投与されたのが原因で、肺がん患者が亡くなりました。
病院側も過失を認めています。
裁判では、薬剤師は処方した研修医に疑問を呈する義務があったとし、
研修医・薬剤師3人に計2365万円の支払いを命じる判決でした。
医療過誤で薬剤師にまで責任が及んだのは異例ではないでしょうか。
http://www.47news.jp/CN/201102/CN2011021001000598.html
院内の調剤で医薬分業になっていなかったとしても、
医師が処方し、薬剤師が調剤するのは立派な医薬分業です。
病院の中でもらうか、外の薬局で薬をもらうかだけが医薬分業ではありません。
医薬分業の原点に立ち返ると、医薬分業は【毒殺防止】であったはずです。
薬は毒にもなるということを再認識した事件でした。
この事件が対岸の火事としてではなく、他山の石として今後、
調剤過誤で人命が失われることがないようにして行く必要があると思います。
ファルマラボ編集部
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記事掲載日: 2011/02/14