カリメート経口液
Q |
何のお薬?用法・用量、注意すべき副作用は? |
A |
適応症は「急性および慢性腎不全に伴う高カリウム血症」です。通常1日75~150gを2~3回に分けて服用をします。イオン交換樹脂が主な成分で、腸管での吸収はありません。 樹脂製剤の主な特徴として便秘や腸管穿孔などの副作用があります。便通や腹痛、吐き気などに注意が必要です。 |
Q |
作用機序は? |
A |
ポリスチレンスルホン酸カルシウムは腸管内のカリウムイオンを構造中のカルシウムイオンと交換する樹脂製剤です。血清カリウム値を低下させる効果があります。樹脂としては変化を受けることなくそのまま排泄されます。 |
Q |
類似した薬剤とその使い分けは? |
A |
アーガメイトは、成分はカリメートと同一であり、ゼリーの剤型があることが特徴です。服用感があまりよくありませんが、カリメートも含めて剤型が豊富なため、患者さまが服用可能な剤型を選択できます。 ケイキサレート(一般名:ポリスチレンスルホン酸ナトリウム)はカリメート同様の樹脂製剤であり、イオン交換によりKを下げます。Kの吸着能力はポリスチレンスルホン酸カルシウムより高く、服用する樹脂の量自体を減らすことができるため、患者さまのコンプライアンスには良い影響を及ぼします。ただし、交換するイオンがNaのため、血圧上昇や浮腫などが起こる可能性があります。 |
掲載日: 2020/09/24
※医薬品情報は掲載日時点の情報となります
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