ロコアテープ
Q |
何のお薬?用法・用量は? |
A |
適応症は「変形性関節症における鎮痛・消炎」です。1日1回患部に貼付します。同時に2枚(エスフルルビプロフェンとして80mg)を超えて貼付することはできません。 |
Q |
作用機序は? |
A |
フルルビプロフェン(内服:フロベン、注射:ロピオン、貼付:ヤクバン、アドフィードなど)はラセミ体であり、その光学異性体にあたる(S体)エスフルルビプロフェンは強力にシクロオキシゲナーゼ活性を阻害します(COX-1、COX-2阻害作用はフルルビプロフェンの約2倍)。この機序によって消炎・鎮痛効果を示します。 |
Q |
使用上の注意は? |
A |
本剤はハッカ油を添加したことにより、既存のテープ剤より高い経皮吸収性を有します。そのため他のNSAIDs(経口剤、坐剤、注射剤など)と併用することで過量投与となり、副作用の発現リスクが高くなる恐れがあります。 |
Q |
投与禁忌は? |
A |
消化性潰瘍のある患者、重篤な血液の異常がある患者、重篤な肝障害、または腎障害のある患者、重篤な心機能不全のある患者、重篤な高血圧のある患者、アスピリン喘息またはその既往歴のある患者、妊娠後期の女性は禁忌です。その他本剤や、フルルビプロフェンに対し過敏症の既往歴のある患者や、エノキサシン水和物、ロメフロキサシン、ノルフロキサシン、ブルリフロキサシンを投与中の患者も投与禁忌になります。 |
Q |
注意すべき副作用は? |
A |
発現頻度が高い副作用は、使用部位における皮膚炎や紅班、湿疹です。その他、めまい、悪心・嘔吐、胃炎・腹痛、口内炎、血圧上昇、血中尿素の増加などの症状が現れることがあります。
重大な副作用は、ショックやアナフィラキシー、急性腎不全やネフローゼ症候群、胃出血、再生不良性貧血、喘息発作の誘発(アスピリン喘息)、意識障害、意識喪失を伴う痙攣、中毒性表皮壊死融解症(TEN)、皮膚粘膜眼症候群(Stevens-Johnson症候群)、剥脱性皮膚炎が挙げられます。 |
掲載日: 2020/08/27
※医薬品情報は掲載日時点の情報となります
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