春キャベツと合挽肉の重ね煮
<時短×栄養学>忙しい薬剤師さんに嬉しい管理栄養士監修のレシピをご紹介。第22回は、野菜を切って、合挽肉に下味をつけたらフライパンに入れて煮るだけ。約20分でつくれる、野菜をたっぷりといただける主菜のご紹介です。最後にトマト缶と相性の良い粉チーズをたっぷりとかけることで、よりおいしくいただけます。管理栄養士・岡田さんからのワンポイントアドバイスもお見逃しなく!≪2022年3月1日公開≫
材料(2人分)
- 合挽肉
- 200g
- 春キャベツ
- 200g
- しめじ
- 1/2袋
- 粉チーズ
- 大さじ1
- 酒
- 大さじ1 1/2
- 塩
- 小さじ1/4
- こしょう
- 少々
- オリーブオイル
- 大さじ1
- カットトマト缶
- 1/2缶(200g)
- おろしにんにく
- 小さじ1/3
- 水
- 100cc
- 塩
- 小さじ 1/2
- こしょう
- 少々
春キャベツと合挽肉の重ね煮
ワンポイントアドバイス
野菜を切って、合挽肉に下味をつけたらフライパンに入れて煮るだけ。野菜をたっぷりといただける主菜のご紹介です。最後にトマト缶と相性の良い粉チーズをたっぷりとかけることで、よりおいしくいただけます。
3月頃から旬を迎える春キャベツは、葉の巻きが緩く丸い球形をしているのが特徴です。みずみずしくて葉が柔らかく、サラダなどの生食に向いています。一方、冬キャベツと呼ばれる寒玉キャベツは11月〜2月頃に収穫され、全体の形は扁平で葉がかたくぎっしりと巻かれているのが特徴です。
煮込み料理には加熱しても崩れにくい冬キャベツが向くと言われていますが、葉の柔らかい春キャベツを使うことで、短い煮込み時間でくたくたに美味しく仕上げます。
たっぷりと使うキャベツはビタミンCやビタミンUが多く含まれる食材です。コラーゲンの生成や老化の一因となる活性酵素を取り除くと言われるビタミンCは、ストレスにより消耗すること、体内に長時間蓄えられないことがわかっています。年度末から年度始めのストレスが溜まりやすい時期に、毎日積極的に摂ってほしい栄養素です。
ビタミンUはキャベツから発見されたため「キャベジン」とも呼ばれる栄養素です。胃腸の働きや粘膜を修復し、正常に保つ働きがあります。胃腸の粘膜を修復する際にはたんぱく質が必要となりますが、ビタミンUがたんぱく質の合成を促してくれるのです。
ビタミンC、ビタミンUともには熱に弱く、水溶性の栄養素です。生で食べるとより効率よく摂れますが、一度にたくさんの量を摂取するのが難しいため、くたくたになるまで煮て、煮汁ごといただくのも良いでしょう。
一度に多めに作り、余った分はアレンジしていただくのもおすすめ。塩やおろしにんにくで味を調節し、合挽肉を崩してパスタにかければ簡単トマトパスタに変身します。
岡田みなみさん(管理栄養士/料理家)
料理教室企画運営/アシスタント、保育園栄養士として勤務を経て独立。料理動画や広報誌のレシピ開発やコラム執筆に携わる。家庭で簡単にできる健康的なレシピ作りが得意。「家庭を支えるお母さんの食の悩みを解決したい!」と活動している。
≪Instagram≫@mixnaxmi.o