デルモベート軟膏
Q |
何のお薬?処方目的は? |
A |
肉芽腫抑制作用、浮腫抑制作用、血管収縮作用を通じて皮膚の炎症を抑制します。通常の湿疹や皮膚炎はもとより、難治性の皮膚疾患にも効果があります。ステロイド外用剤の強さは、5段階のうち最強のstrongestに該当します。 |
Q |
使用禁忌は? |
A |
感染を悪化させる可能性があるため細菌・真菌・スピロヘータ・ウイルス等の皮膚感染症および動物性皮膚疾患(疥癬やけじらみ等)に、また治癒が遅れたり感染を悪化させる恐れがあるため鼓膜に穿孔のある湿疹性外耳道炎に、さらに皮膚の再生が抑制され治癒が著しく遅延する恐れがあるため潰瘍(ベーチェット病を除く)や第2度深在性以上の熱傷・凍傷には禁忌です。 |
Q |
使用上の注意点は? |
A |
原則、皮膚感染を伴う湿疹・皮膚炎には本剤を使用しません。しかし水虫患部に大きなびらんや亀裂、接触性皮膚炎や二次感染等を合併している場合、抗真菌剤を塗布することによる刺激から症状が悪化する恐れがあります。その場合は合併症治療のためにステロイド外用剤や亜鉛化軟膏、経口の抗菌剤や抗真菌剤が用いられます。 |
Q |
副作用は? |
A |
主な副作用は、皮膚萎縮、毛のう炎・せつ、毛細血管拡張です。特に頭部、前額、下顎、腋窩、陰嚢に使用する際は他の部位と比べて経皮吸収性が高く、皮膚萎縮、ステロイド潮紅等の局所的副作用が発現しやすいため、十分注意して使用します。また乳幼児のおむつはODT(密閉法)と同じ作用があり経皮吸収性が高まるため注意が必要です。 長期連用により痤瘡様発疹、ステロイド皮膚(皮膚萎縮、毛細血管拡張、紫斑)、色素脱失、まれに酒さ様皮膚炎、口囲皮膚炎(ほほ、口等の潮紅、丘疹、膿疱、毛細血管拡張)、多毛等があらわれることがあります。この場合は漸減し、ステロイド外用剤以外の薬剤に切り替えていきます。 また、眼周囲への使用、大量または長期にわたる広範囲の使用、ODTにより眼圧亢進、緑内障、白内障が発症したという報告があります。 |
掲載日: 2018/05/01
※医薬品情報は掲載日時点の情報となります
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